イノベーション創出力を持った女性リーダー育成プログラム モジュール3「イノベーションを実践する」対面授業3日目がスタートしました。
前回の授業から約1か月。前回の授業では顧客は誰なのか?顧客はどういったことを求めているのか?悩んでいるのか?を明らかにし、自分たちがやろうとしていることのフィット感を確認していきました。
リサーチを繰り返したチーム、試行に向けて準備を始めたチーム、テーマ設定に”もやもや”しているチームなどさまざまでした。
冒頭、聞間先生から、「プロジェクトを実践していく力は、プロジェクトの存在、目標、活動を常に問い続ける力のことです。この問題でよいのか?ストーリーは明確か?誰に何を提供するのか?に立ち戻って何度も考えていくことです。」とプロジェクトを進めるうえでのアドバイスがありました。
リサーチして整理するとアイデアが浮かぶ…アイデアが浮かんだからと言ってそれで終わりではなく、何度もリサーチして整理してアイデアを固めるプロセスを経ることで、ストーリーが明確になっていきます。
まずは、前回の授業からの1か月間の振り返りからスタートです。
今日の授業ではリサーチをして浮かんだアイデアや、まだ漠然としている自分たちのやり遂げたいことを、明確なストーリーにしていくことを目標に進んでいきます。
最初の演習は、前回の授業の際にも作成したステークホルダーマップを再度、整理します。
リサーチをし、具体的になったことを中心に再度、ステークホルダーマップを作成します。ステークホルダーマップも1度作ったら終わりではなく、作り直していくことで顧客との関係性が浮かび上がります。
前回とはまた違ったステークホルダーマップが出来上がっています!
その後、チームごとに作成したステークホルダーマップを全体で共有。
ステークホルダーマップを作成することで問題の全容が見えてきたり、誰の視点でこの問題を捉えるのか?障害となっているのはどういったことか?など課題や問題が多面的に捉えられていきます。
発表する側も、聞く側も真剣そのものです!
午後からはシステムシンキングのアプローチで問題の構造をあぶりだします。
システムとは互いに影響を与え合っている要素の集まりをさします。要素には目に見えるもの、目に見えないものをはじめ、あらゆるものが含まれます。
ある要素が増えると、もう一方の要素がどう変化するのか、因果関係を「+」「-」で表していきます。
はじめて取り組む因果ループマップに四苦八苦しながら、自分たちが取り組む課題を構成している要素は何か、どんな関係で成り立っているのかを表出させていきました。
作成した因果ループマップを全体に共有。説明することで、因果関係の矛盾や説明の足りないところがあぶりだされていき、どこがポイント少しずつ形を見せ始めていきました。
因果ループマップは“楔”を打つことで変化、改善が現れます。どこにどんな施策(=改善策)を打つと影響があるのか、自分たちの取り組む課題の改善?解決方法を表現していきました。
今回の授業では問題の構造のあぶり出しと解決の糸口を探りました。
次の授業は12月10日。それまでの1ヶ月は各プロジェクトごとに、ストーリーのある活動アイデアを探していきます。
「リサーチが不足していると思った場合には勇気をもってリサーチに戻りましょう。常にプロジェクトの目的や活動を問い続けていきましょう。」
と聞間先生からのアドバイス。
次回の授業でどんなアイデアが持ち込まれるのか楽しみです!