新着情報

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2019.10.08お知らせ
2018年度 教育活動活性化提案事業の実施結果の公表について
 本学では、教育?研究や社会貢献、国際化推進などで本学の特色を発揮し、更なる活性化を図るため、多様な視点から考察された教職員のユニークな提案を募り、教育企画会議の審議を経て、教育活動の活性化に資すると思われる事業を採択しています。
 このたび、2018年度 教育活動活性化提案事業の採択事業の実施結果を公表します。

○ 採択事業数:7事業

1 採択者 国際文理学部環境科学科
准教授 岩﨑 慎平
単位:個人 実施:2018年度 報告書
事業名(テーマ) 学生寮および住宅地を対象とした環境配慮行動の促進に向けた環境コミュニケーションの検討および実践
実施結果(概要)  本事業は、本学およびタイ?マヒドン大学の学生寮およびUR団地を対象に、①環境配慮行動の促進に向けた取り組みを学生と協働して事例収集し、②優良事例を参考にしながら対象地の学生?住民を行動変容するための環境コミュニケーションを企画?実践し、③その実践に対する評価を行うことを目的として活動を実施した。 本学の学生寮においては、エアコンの使い方と環境問題の関連性を示す視覚情報プロンプトが表記された異なる3種類のステッカーをデザインし、省エネ行動を促す検証実験を開始した。また、学生5名を連れてマヒドン大学学生寮の食品廃棄に関する実態について検討を行い、共同冷蔵庫から廃棄された食材を組成調査した。その他の環境学習も含め「2019年タイ研修報告書」を作成した。UR団地においては、地域集団回収の向上を目的に、対象UR団地に特化した「資源回収のてびき」を制作した。そして同冊子を全戸配布し、配布前後にみる地域集団回収の実績値および質問紙調査に基づく団地住民のリサイクル行動の影響を評価した。
2 採択者 国際化推進センター
副センター長?講師 高原 芳枝
単位:個人 実施:2018年度 報告書
詳細報告書
事業名(テーマ) 国際教育プログラムの学習成果の検証と質保証
実施結果(概要)  本事業では、本学が実施する短期海外留学プログラムの学習成果を、留学前後の学生の意識変化の観点から検証することを目的に、信念?価値また人生の出来事についての意識を分析する心理分析テストツール「BEVI」を用いて、短期海外留学者を対象に留学前後の意識変化に関するデータをアンケート形式で収集し分析した。対象研修には体験学習型と語学研修型の2タイプがあり、体験学習型においては[論理的思考]、[思考の柔軟性]、[分析力]、[多様性の許容]、[感情的成熟]、[世界との共鳴]に関し心理的な変化が認めれた。これは、体験学習型の特色である現地の人々との共同作業など、実際の体験を通して学びを促進する教育形態の有効性を示しているということができよう。一方、語学研修型は、体験学習型とは異なり、[基本的な開放性]、[基本的な決定論]、[社会?情動の理解]、[自己認識] 、[アイデンティティの拡散]において意識上昇が認められた。普段の生活とは大きく異なる環境に初めてその身をおくことで、それまで抑圧されていた自己を解放するという考え方が芽生え、同時に、自分のアイデンティティについて初めて考えるという経験をしたのではないかとも解釈できる。 これらの結果を参考に海外研修プログラムの点検を行い、今後の海外研修の開発と改良に活用する。
3 採択者 国際文理学部 国際教養学科
准教授 S.ホルスト
単位:個人 実施:2018年度 報告書
事業名(テーマ) 香住ヶ丘欧州新聞
実施結果(概要)  「香住ヶ丘欧州新聞」の発行は「学ぶ」から「伝える」への一歩進むことの試みでした。学生がさまざまな授業でヨーロッパについて勉強しています。留学と短期海外研修でヨーロッパに渡る学生も多いです。このような情報や経験を新聞という形で可視化する目的でした。結果として8ページにわたるA4サイズのカラーの新聞ができました。留学関係やヨーロッパの事情、ヨーロッパの文化について多彩なテーマ、またはフランス、スウェーデン、ドイツ、イタリア、スロベェニア、イギリスという国々についての記事が記載できました。いくつかの課題も残ります。協力体制や学生の自主性が思ったほど機能していませんでした。卒業論文の概要も取り入れましたので、年度末に完成するための時間的な余裕がありませんでした。編集のための専用のソフトウエアを使うメリットがありますが、デメリットも見えてきました。ソフトウエアが基本的に一人しか使えません。それで学生が新聞を作るより教員が作るようになりました。これにより編集のいくつかの問題がより明確になりました。そのような問題がありましたが、学生が自分の作品が手に取ることができ、また後輩にも刺激にもなる新聞になったと思います。
4 採択者
国際文理学部/体験学習専門部会 
准教授/部会長 和栗 百恵
単位:共同 実施:2018年度 報告書
詳細報告書
事業名(テーマ) 学内委員会活動を通じた「私のリーダーシップ」言語化プロジェクト
実施結果(概要)
【活動内容①学内委員会の学生委員への支援】
 学生委員の目的意識およびリーダーシップ観醸成のために、計4回の全体ミーティングを開催すると共に、個別ミーティングも実施した。年度末には所属委員会別のヒアリングを行い、募集?参画プロセスの改善に向けた意見を整理した。
 
5/21 委任式&キックオフ
7/10 目標設定?確認
10/23 中間ふりかえり
1/15 年度総括
 
【活動内容②オリエンテーション委員会への支援】
 2015年の制度開始から過去3年間、学内委員会への学生の参画は、学生にとっては、入学と同時に大学から所属を求められる自治会内委員会との区別がつきにくいまま運用されてきた。学生委員制度の充実?学生委員の参画の実体化に向け、形骸化しつつあった学生自治会内のオリエンテーション委員会(新入生オリエンテーションで委員会決めを担当)への支援を通年で行った。
 
9/26「史上最高のオリエン委員会にするためになにが必要か?」(福岡テンジン大学学長 岩永真一氏)
11/22「話し方講座」(TNC土曜NewsファイルCUBEキャスター 角田華子氏)
 
【成果】
1. 広報誌や大学HPを通じた活動発信
3. 募集?参画プロセスの改善
4. 学生自治会による、学生大会と教職員学生協議会のあり方および自治会内委員会編成の見直し
5. オリエンテーション委員会による、新入生オリエンテーションの改善
5 採択者
共通教育機構 
助教 田上 優子
単位:共同 実施:2018-2019年度 報告書
内容
事業名(テーマ) 教職協働による「なでしこソフトランディングプロジェクト~おもてなしの精神をまなぶ」2018.6-2020.3
実施結果(概要)
 2018年度は、本学における「おもてなしの精神も付したグローバル化」を進めるため以下の事業を企画し実施した。
1. 外部講師による講演
 10月30日(火)「BBCニュースキャスター 大井真理子氏特別講演」 
 12月17日(月)「冨永 美喜氏による英字新聞の読み解き方講座」 
講演後の座談会においても学生を中心として活発な議論がなされた。
2. 文化的な学びの場
 11月27日(火)「森 由美子氏によるカリグラフィー:座学と製作ワークショップ」      
 体験型レッスンに参加者の満足度も高かった。講師のレクチャーに英訳をつけたことも参加した留学生には好評であった。地域の方に対しても大学紹介のよい機会となった。
3. 教員?職員による「英話学習会」の開催 
 月に1~2回のペースで開催し、留学生対応、学内外のボランティア活動にも応用できる「おもてなし英語」を学んだ。
4.卒業生との交流の機会
  2019年3月23日(土) 
 現職の高校、中学校教員と在校生との談話会
 卒業生の就職時から現在に至るまでの多様な経験の興味深い話を聞く機会となった。
ロールモデルとしての卒業生との交流はキャリア教育の観点からも意義ある企画であった。
6 採択者
国際教養学科  
准教授 吉田 信
単位:共同 実施:2018年度 報告書
詳細報告書
事業名(テーマ) 「グローカル」人材としての教養修得――ホロコーストの歴史を学び、記憶の継承に参画する――
実施結果(概要)
 2018年度の教育活動活性化提案事業の助成を受け,学生を引率して海外研修を実施した。途中で合流した者を含めると最大6名の学生が参加した。研修期間は2019年2月18?28日,研修先はポーランドとドイツである。ポーランドでは,クラクフ(アウシュビッツ収容所訪問の拠点都市),ワルシャワの2都市を訪問した。ドイツはベルリンが訪問都市である。
 この事業の趣旨は,歴史上極めて特異な出来事として戦後国際社会の方向性に深い影響を与えたホロコーストに関わる施設を訪ね,どのようにホロコーストの記憶が継承されているのかを学ぶことにある。訪問対象とした施設および博物館は,各都市にあるユダヤ人居住区,ゲットー跡,強制収容所跡,シナゴーグ,ユダヤ歴史博物館などであり,クラクフでは現地の大学生によるガイドと学生間交流,ベルリンでは現地の研究者によるガイドを受けた。
 研修に対する学生の反応は好評であった。研修を1年間のゼミ学習の集大成と位置づけ,卒論を視野に入れた研修テーマを各自設定したうえで研修に臨んでもらった。今年度も事業を継続する予定であり,将来的には正規の海外研修プログラムへ発展させたい。
7 採択者
国際文理学部 
講師 都地 沙央里
単位:共同 実施:2018年度 報告書
事業名(テーマ) 学術英語小論文製本事業
実施結果(概要)
 本学の学術英語プログラム(以下、AEP)の必修科目である、2年次後期の「アカデミック?ライティングIV」では、2,000語程度の英語論文を執筆することが課されている。この課題は、学生が学術的トピックについて自らテーマを設定し、調査?考察し、自身の考えを含めながらリサーチした結果を英語で発信するためのものであり、それまでのAEPでの教育が結実する最終目標の一つである。しかしながら、学生にとって、英語論文の具体的なイメージを持つことは難しく、そのため、早い段階で学生が執筆のための明確な方向づけを得られるよう改善が必要である。
 本事業の目的は、平成29年度後期に執筆?提出された学生の英語論考を収集し、文集として製本することである。当該年度は、全学生の論文の製本は行わず、各学科の中から特に優れたエッセイを数編選び、モデルエッセイ集を作成した。完成した冊子は、後に同課題に取り組む受講生にとって、論考の長さ?質?構造に関する手本となることが期待される。