米国神経病理学会誌(J. Neuropathol. Exp. Neurol.)に論文が掲載されました

チアミン(ビタミンB1)の欠乏は、視床や乳頭体といった脳の特定領域に障害を引き起こすことが知られています。チアミン欠乏によって生じるヒトの脳障害はウェルニッケ-コルサコフ症候群(WKS)とよばれています。今回は私達は、チアミン欠乏マウスを用いた検討により、チアミンの欠乏は嗅覚の受容に関わる脳領域、嗅球に大規模な神経細胞死を引き起こすことを新たに見出しました。WKSにおいても、嗅覚障害が報告されており、ヒトでもチアミンの欠乏により嗅球の障害が起こっている可能性が示唆されます。本研究は科学研究費(基盤研究(C)課題番号:20500715)による支援により行われました。下記の論文タイトルをクリックすると、論文全文を読むことができます。

Thiamine Deficiency Induces Massive Cell Death in the Olfactory Bulbs of Mice
Journal of Neuropathology & Experimental Neurology:
December 2013 – Volume 72 – Issue 12 – p 1193-1202

 

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