准教授
和栗 百恵
ワグリ モモエ
略歴
1973年生
1993年 東京都立町田高等学校卒業
1997年 中央大学総合政策学部卒業(第1期生)
1999年 米国スタンフォード大学大学院教育研究科修了
1999年 スリランカLanka Jathika Sarvodaya Shramadana Sangamaya (Assistant to Executive Director)
2000年 財団法人日本環境財団ソーシャルデザイン研究所職員
2002年 中央大学総合政策学部客員講師
2003年 中央大学総合政策学部特任講師
2007年 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター客員講師(常勤)[2008-2010年は客員講師(非常勤)、2010年-2013年は客員准教授(非常勤)]
2008年 大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任助教
2009年 福岡女子大学大学改革推進室准教授
2010年 福岡女子大学国際文理学部准教授
取得学位
Master of Arts in Education (International Comparative Education), Stanford University School of Education
研究テーマ
大学教育における体験的な学習とリーダーシップ開発教育、キャリア教育
研究概要
混迷する社会にあって必要性が叫ばれるものの、その意味について共通理解がない、誤解が多い言葉のひとつが「リーダーシップ」。近年、私が実践を通じて研究しているのは、大学生のリーダーとしてのアイデンティティ発達、そして他者とのかかわりの中でのリーダーシップ開発。よく「スキル」として誤解されるリーダーシップですが、「人々が共にポジティブな変化を成し遂げようとする、関係性と倫理性を持ったプロセス」(Komivez et al., 2009)という定義に拠って立ち、個人の「成長(発達)」を重ねて検討するものです。
リーダーシップは、人間関係?プロセスであると言われるように、他者や社会とのかかわりの中で発生?発展?開発されていきます。そこでは、自分が何者であるか?何者になりたいか(リーダーたる己)の探求は避けて通れません。ここで鍵となる概念が、「セルフ?オーサーシップ」。つまり、自分が自分の人生を(セルフ)書いていく(オーサーシップ)=自己の信念、アイデンティティ、社会関係を定義する内的能力です。
学生自身が(時に囚われの中で無自覚である)自分のあり方?生き方を、自身が生きることを可能としている社会のよりよいあり方(well-being)と重ね描き紡ぎ出していくために、多様な体験とその言語化をセットにした正課内外の学びの機会を創っています。そこから明らかになる学生たちのリーダーシップの展開は、私自身のありようも常に問うてくれています。
主要研究業績等
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泉谷道子?小山理子?和栗百恵?河井亨(2024)
「プロジェクト型授業参加による社会的責任リーダーシップの涵養」
日本リーダーシップ学会論文集7: 9-15
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和栗百恵?河井亨?泉谷道子?小山理子?岡村利恵(2024)
「『女性』リーダーシップ教育開発:社会変革志向のリーダーシップ開発に向けて」
大学教育学会誌45(2): 109-114.
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和栗百恵(2022)
「WAVOCの『組織文化』を掘りあてる」早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター編『「人を育てる:早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター20年の挑戦』成文堂, pp.201-230.
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和栗百恵(2022)
「Who are you? あなたの『学ぶ』と『生きる』」
神本秀爾?河野世莉奈?宮本聡編『ヒューマン?スタディーズ:世界で語る/世界に語る』集広舎, pp.19-30
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和栗百恵(2020)
「準正課活動は『次代の女性リーダー育成』の梃子となるか? : 福岡女子大学の取組から」
大学教育学会誌 42(2): 20-24.
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河井 亨, 岩井 雪乃, 和栗 百恵, 大山 牧子(2020)
「経験学習型教育実践で学生にどのように働きかけるか : 学生への働きかけをめぐる実践知についての省察.
大学教育学会誌41(2): 53-36.
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早稲田大学平山郁夫ボランティアセンター(編)(2018)
体験の言語化実践ガイドブック(共同執筆:秋吉恵?石野由香里?岩井雪乃?加藤基樹?河井亨?和栗百恵?渡邊翔ほか)/A Guidebook for "Contextualizing Self in Society"
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河合亨、岩井雪乃、兵藤智佳、和栗百恵他(2017)
複数クラス開講科目の授業リフレクション: 早稲田大学「体験の言語化」を事例として. 名古屋高等教育研究 (17), 245-265.
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和栗百恵(2016)
「世界の大学教育における『体験の言語化』の意義:『育成されるべき資質?能力』の観点から」早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター編『体験の言語化』成文堂, pp. 64-91.
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和栗百恵(2015)
「サービス?ラーニングとリフレクション:目的と手段の再検討のために」. ボランティア学研究15, 37-50.
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和栗百恵(2014)
「フロントライン教育研究:振り返りと学習」. 初等教育資料2014(4), 92-95.
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和栗百恵(2013)
「第47章現場を学ぶスタディツアー:『自分ごと』な学びへ」. 杉本良男?高桑史子?鈴木晋介編著『スリランカを知るための58章』明石書店, pp.240-244.
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和栗百恵(2012)
「福岡女子大学?海外体験学習の実践から」. JASSOウェブマガジン?留学交流2012(8)
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和栗百恵(2011)
「福岡発!大学正規科目から生まれた『カキがぁる!!』活動」. 月刊アクアネット2011(10)「アマチュアを巻き込む特集」, 21-25.
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和栗百恵(2010)
「『ふりかえり』と学習:大学教育におけるふりかえり支援のために」 国立教育政策研究所紀要139, 85-100.
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和栗百恵(2008)
体験的な学習とサービス?ラーニング. 東京:早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター.
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和栗百恵(2007)
「第5章海外インターンシップの動向:『経験学習』『就業体験』の事例」. 高良和武監修『インターンシップとキャリア』学分社, pp.111-122.
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和栗百恵?河野光雄(2004)
「教育モデルとしての『国際インターンシッププログラム』の意義と課題」中央大学総合政策学部総合政策研究11,121-134.
学会発表
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Momo Waguri, Rie Okamura, Michiko Izumitani, Ayako Koyama, Toru Kawai(2024)
What’s Missing? Reimagining Student Leadership Development Programs in Japanese Higher Education
CIL Conference 2024 “Inclusion X Sustainability”
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和栗百恵?河井亨?泉谷道子?岡村利恵?小山理子(2024)
社会文化は学生のリーダーシップ発達にいかに影響を与えるか :自分らしく生きるための「女性『と』リーダーシップ」開発に向けて
大学教育学会
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Julie E. Owen, Momo Waguri, Michiko Izumitani, Toru Kawai, Aoi Yamanaka(2023)
Transnational Approaches to Women and Leadership Development: A Japanese-U.S. Partnership
25th International Leadership Association Global Conference, Vancouver, p. 109
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和栗百恵(2023)
リーダーシップ開発と「becoming」:「女子大学」におけるリーダーシップ開発を描く
第4回共立女子大学リーダーシップ開発研究セミナー(東京)
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和栗百恵?河井亨?泉谷道子?小山理子?岡村利恵(2023)
「女性」リーダーシップ教育開発:社会変革志向のリーダーシップ開発に向けて
大学教育学会
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和栗百恵(2022)
Becoming the Best of Yourself: あなたの「生きる」と「学ぶ」を重ねる
第29回お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所セミナーシリーズ:アジアにおける女性リーダーシップを考える(東京)
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和栗百恵(2020)
福岡女子大学スリランカプログラムの事例
第27回大学教育研究フォーラム企画セッション「体験の言語化」実践におけるオンラインの課題と可能性
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和栗百恵(2020)
「ふりかえり」再考:何のために「ふりかえり」ますか?
第16回大学教育カンファレンス in 徳島
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和栗百恵(2020)
「体験」から「学び」を生み出す?
関西大学「持続的コミュニティ創生国際共修プログラム研究セミナー」国際共修プログラムの可能性と課題
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和栗百恵(2020)
準正課活動は「次代の女性リーダー育成」の梃子となるか? ~福岡女子大学の取組から
大学教育学会第42回大会シンポジウム
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和栗百恵(2019)
“ふりかえり”の質が、体験学習の効果を高め、人生を切り拓く力を育む
日本ビジネス実務学会 九州?沖縄ブロック研究会
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和栗百恵(2019)
福岡女子大学の準正課活動
九州大学基幹教育院次世代型大学教育開発センター?カリキュラムを補完する準正課活動の設計に関するFD
関連専門分野
教育学(高等教育研究)
所属学会
大学教育学会
初年次教育学会
外部資金の獲得状況
福岡県「世界に打って出る若者育成事業」2011年~2016年、2019年~2021年
福岡県まちとむら交流事業助成金2011年~2013年
体験学習受入先による交通費?活動費負担2011年~2012年
体験学習受入先と共同申請?福岡市水産ベンチャー育成事業採択2011年
受賞歴
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2016年04月 Lanka Jathika Sarvodaya Shramadana Sangamaya Link Partner, 2007
-
2015年04月 福岡県市民教育賞実行委員会 福岡県市民教育賞 教育者奨励賞
担当講義科目
学部
担当科目 |
開講期 |
開講年度 |
内容 |
体験学習(Ⅰ~Ⅳ) |
通年 |
2018年度 |
スリランカ?Exploring "Development"プログラム |
体験学習(実践研究推進論)ⅠA |
1Q |
2018年度 |
体験学習(Ⅰ~Ⅳ)の事前学習科目 |
体験学習(実践研究推進論)ⅠB |
2Q |
2018年度 |
体験学習(Ⅰ~Ⅳ)の事前学習科目 |
体験学習(実践研究推進論)ⅡA |
3Q |
2018年度 |
体験学習(Ⅰ~Ⅳ)の発展学習科目 |
体験学習(実践研究推進論)ⅡB |
4Q |
2018年度 |
体験学習(Ⅰ~Ⅳ)の発展学習科目 |
学部
担当科目 |
開講期 |
開講年度 |
内容 |
フィールド実践?研究推進論Ⅰ |
前期 |
2017年度 |
|
フィールド実践?研究推進論Ⅱ |
前期 |
2017年度 |
|
フィールド実践?研究推進論Ⅰ |
後期 |
2017年度 |
|
フィールド実践?研究推進論Ⅱ |
後期 |
2017年度 |
|
フィールドスタディA |
通年 |
2017年度 |
|
国際インターンシップA |
通年 |
2017年度 |
|
フィールドワークA |
通年 |
2017年度 |
|
サービスラーニングA |
通年 |
2017年度 |
|
学部
担当科目 |
開講期 |
開講年度 |
内容 |
フィールド実践?研究推進論Ⅰ |
--- |
2016年度 |
|
フィールド実践?研究推進論Ⅱ |
--- |
2016年度 |
|
フィールドスタディ |
--- |
2016年度 |
|
フィールドワーク |
--- |
2016年度 |
|
サービスラーニング |
--- |
2016年度 |
|
国際インターンシップ |
--- |
2016年度 |
|
活用可能な分野(社会への貢献等)
学生のかかわりによって推進される案件については、分野を問わずご相談ください。これまで、地域活性化、農水産漁業、国際協力、サービス業、環境教育、男女共同参画推進等の「現場」で、学生たちが様々な活動に携わっています。
「大学教育と人材育成」「キャリア教育」に関する講演の他、新卒社員育成?働く上での「ふりかえり(リフレクション)」に関する研修(単発から半年に渡るものまで)の開発、実施をしてきました。また、参加型の場づくり?ワークショップ等のファシリテーター?コーディネーターとしての活動もしています。
男女共同参画、大学教育改革、青少年育成、まちづくり関連の行政の委員の仕事もしています。
研究者としてのニーズ
組織内人材育成における課題、採用動向、活躍しているスタッフの資質?能力等についての情報。
キーワード
体験的な学習, リーダーシップ開発教育、キャリア教育, 国際協力, 持続可能な開発のための教育
高校等への出前講義テーマ
「大学で学ぶ」を問い直す&考えられるようなワークショップ式講義実践の経験が多数あります。
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