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国際文理学部 環境科学科
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松永 千晶
准教授

松永 千晶

マツナガ チアキ

略歴

1998年 3月 九州大学工学部建設都市工学科 卒業
2000年 3月 九州大学大学院工学研究科都市環境システム工学専攻 修士課程 修了
2000年 4月 九州大学大学院工学研究院環境都市部門 助手
2005年12月 Master ParisTech Fondation Renault ? Transport et Développement Durable ?(ルノー財団パリテック修士課程「交通と持続可能な開発」) 修了
2006年 1月 九州大学大学院工学研究院環境都市部門(現?環境社会部門) 助教
2013年 3月 博士(工学)学位取得
2020年 4月 福岡女子大学国際文理学部環境科学科 准教授

取得学位

博士(工学)

研究テーマ

(1)人の行動や心理を考慮した交通現象の分析と計画設計?政策の検討
(2)公平性?権利と効率を考慮したインフラストラクチャーの分析?評価

研究概要

(1)人の行動や心理を考慮した交通現象の分析と計画設計?政策の検討
 人の行動や心理に基づき、交通現象を説明するような数学モデルを作成する。モデルに計画設計および政策で制御可能な変数を採用することで、それらの効果を定量的に検討することを可能にしている。具体的には様々な状況及び環境下での人の交通手段や経路選択、人の交通行動に起因する事故や街頭犯罪の発生などを対象とし、分析やモデル作成を行ってきた。
(2)公平性?権利と効率を考慮したインフラストラクチャーの分析?評価
 インフラストラクチャー(社会基盤施設)が受益者(ユーザー)にもたらす効用を公平性あるいは権利、そして効率の視点から定量的に分析?評価し、社会にとって望ましいインフラストラクチャーのあり方を検討する。

主要研究業績等

  • Shamsul Harumain Y. A., Matsunaga C., Zyed Z. A. S., Azmi N. F., Dali M. Md.(2024) Identifying stakeholders' roles with net-maps: paving safer walks to school for children in Malaysia Transport Problems, Volume19 Issue 3, pp.45-58.
  • 松永 千晶、越智 日和、吉城 秀治、田中 尚人(2024) 小学生?保護者を対象としたCIMの実態調査および小学校区の環境要因との関係の分析/Study of Students and Parents on CIM and Analysis of the Relationship with Environmental Factors in Elementary School District 交通工学、特集『子どもと交通環境~子ども社会の Well-being 向上と持続的発展を目指して~』、Vol. 59, No. 4(2024年10月号)、pp. 50-53、一般社団法人 交通工学会
  • 松永 千晶(2024) 提言 子どもと大人にとっての通学路の安全?安心とは/Opinion What is Safe and Secure on School Routes for Children and Adults? 交通工学、特集『子どもと交通環境~子ども社会の Well-being 向上と持続的発展を目指して~』、Vol. 59, No. 4(2024年10月号)、pp. 8-9、一般社団法人 交通工学会
  • 馬奈木俊介(編著)(2021) ESG経営の実践(「第1章 サステナブル投資の基礎知識」,「第2章 ESGスコアと新国富指標」共同執筆) 事業構想大学院大学 出版部
  • 馬奈木俊介,松永千晶(2020) サステナブル投資の国別動向,SDGsの実践 あるべき指標と評価(オンラインコラムシリーズ) 月刊「事業構想」(オンライン)
  • 松永千晶(2020) 空間特性からみた通学路における交通事故の危険性 交通安全教育、第55巻、第5号、pp. 6-16
  • 馬奈木俊介,松永千晶(2020) サステナブル投資の定義と方法,SDGsの実践 あるべき指標と評価(オンラインコラムシリーズ) 月刊「事業構想」(オンライン)
  • 松永 千晶、馬奈木 俊介(2020) サービサイジングの視点からの政策の計測と評価/The Measuring and Evaluation for Policies from the Viewpoint of Sevicizing サービソロジー、第6巻、第4号、pp. 16-23、サービス学会
  • 馬奈木俊介,松永千晶(2019) 企業のSDGsへのインセンティブとしてのESGとサステナブル投資,SDGsの実践 あるべき指標と評価(オンラインコラムシリーズ) 月刊「事業構想」(オンライン)
  • 馬奈木俊介,松永千晶(2019) SDGsの達成に向けて―包括的な社会的課題と国?地域そして企業の視点から,SDGsの実践 あるべき指標と評価(オンラインコラムシリーズ) 月刊「事業構想」(オンライン)
  • 馬奈木俊介、中村寛樹、松永千晶(2019) 持続可能なまちづくり データで見る豊かさ 中央経済社
  • 松永千晶,鶴見哲也,馬奈木俊介(2019) 持続可能な消費と生産における消費側評価/The Measuring and Evaluation for Policies from the Viewpoint of Sevicizing 日本LCA学会誌、Vol.15、No.2、pp.144-151
  • Chiaki Matsunaga, Shunsuke Managi(2019) Inclusive Wealth & Policy Making Japan SPOTLIGHT, March/April 2019 Issue, No.224, pp.24-27
  • 松永千晶、馬奈木俊介(2018) 公共事業の「質的」効果と持続可能性を評価するー新国富による事業評価/Evaluating the "Qualitative" Effect and Sustainability of Public Works: Project Evaluation through Inclusive Wealth 運輸と経済、第78巻第7号(通巻第853号)、pp.109-117
  • 松永千晶、馬奈木俊介(2018) 新国富と政策決定 学術の動向、第23巻第6号(通巻第267号)、pp.60-63
  • Chiaki Matsunaga, Kyoko Tsukamoto, Tatsuru Tajima, Daiju Ago, Yoshinao Oeda, Satoshi Toi(2017) A Study on the Influence of Encounter with Target and Physical Factors around School Route Given to the Suspicious Persons Targeting Schoolchildren. Proceedings of CUPUM 2017: Planning Support Systems for Resilient and Smart Urban Futures, ThuC61_35652
  • 馬奈木俊介(編著)(2017) 豊かさの価値評価ー新国富指標の構築ー(「コラム2 水俣市―地方公共交通の経済性」執筆) 中央経済社
  • 松永千晶、塚本恭子、大枝良直、外井哲志(2015) 中学生との遭遇機会と通学路の物理的環境要因が不審者出没に与える影響に関する研究 土木学会論文集D3(土木計画学)、Vol.71、No.5、pp.699-709

学会発表

  • 小林佳名恵?松永千晶(2024) CIMと地域特性に関する環境要因との関係の分析 令和6年度土木学会全国大会 第79回年次学術講演会、東北大学川内キャンパス
  • 赤松 史都?松永 千晶(2024) 地域文脈?地域コミュニティの継承に対する寺社の関わりについての研究 令和6年度土木学会全国大会 第79回年次学術講演会、東北大学川内キャンパス
  • 近藤群?堀裕典?パク ミンジョン?松永千晶(2024) 福岡市アイランドシティにおけるまちづくり組織の活動実態 2024年度日本建築学会大会[関東]、明治大学駿河台キャンパス
  • 赤松 史都?松永 千晶(2024) 地域コミュニティと愛着心の形成に対する寺社の役割に関する研究 第69回土木計画学全国大会(春大会)、北海道大学札幌キャンパス
  • 早船萌海?松永千晶(2023) 地方都市におけるシェアサイクルサービスの利用実態分析~福岡市のChariChariを対象として~ 第68回土木計画学研究発表会
  • 越智日和?松永千晶(2023) CIMとコミュニティ?街路空間における環境要因の関係の分析 第68回土木計画学研究発表会
  • 大村碧?松永千晶(2023) 地域公共交通計画策定のための地域住民の移動実態と交通サービスレベルの需給分析―大野城市を対象として― 第68回土木計画学研究発表会
  • 近藤群?堀裕典?パク ミンジョン?松永千晶(2023) アーバンデザインセンターと自治協議会の活動に対する住民の意識調査 2023年度日本建築学会大会 [近畿]
  • YAS Harumain, ZAS Zyed, NF Azmi, C Matsunaga, MM Dali, NF Fauzi, and N Ibrahim(2023) Contextualizing MESO Space as A Safe Space for Children Towards Child Friendly Cities 3rd Global Conference on Children and Youth, University of Cambridge, United Kingdom
  • 早舩萌海,松永千晶(2023) 福岡県におけるシェアサイクルの利用実態把握―福岡女子大生及び教職員を対象として― 第67回土木計画学研究発表会
  • 吉富晴香,松永千晶(2023) 小学校区における児童の安全?安心に関する影響要因の分析 第67回土木計画学研究発表会
  • 守田夏音,松永千晶(2022) 糸島市におけるコミュニティバスの需給分析 第66回土木計画学研究発表会
  • 佐藤柚月,松永千晶(2022) コミュニティバスの相互乗り入れ導入による効果の分析―大野城市まどか号を中心に― 第66回土木計画学研究発表会
  • 吉井志織,松永千晶(2022) 地区の住民属性と構成を考慮した都市施設重要度の分析―大野城市を対象として― 第66回土木計画学研究発表会
  • 東真央,松永千晶(2022) 住民間ネットワークの密度が犯罪発生に与える影響についての分析 第66回土木計画学研究発表会
  • 政次美歩,松永千晶,中村直寿(2022) 住宅団地における防災活動?環境整備が与える影響の分析―住民の防災意識およびコミュニケーションの視点から― 第66回土木計画学研究発表会
  • 神﨑あゆみ,松永千晶,堺菜々子,中村直寿(2022) 住宅団地の環境整備手法と効果の比較分析―コミュニティ再編の視点から― 第65回土木計画学研究発表会
  • Chiaki Matsunaga(2021) Academic Sector Career Pathway in the Transportation Field 2nd EASTS Early Career Researchers' Forum
  • 松永 千晶(2020) 効率性と公平性の視点からの地域交通の性能とサービスの定義と運用の検討―大野城市コミュニティバス「まどか号」の例から― 令和2年度土木学会全国大会 第75回年次学術講演会
  • 松永千晶(2019) ESGの視点からみた建設?運輸業界におけるダイバーシティの現状と課題 令和元年度土木学会全国大会 第75回年次学術講演会

関連専門分野

土木計画学、都市計画学?まちづくり、交通計画学、交通工学

所属学会

土木学会
日本都市計画学会
日本建築学会
交通工学研究会

外部資金の獲得状況

科学研究費等実績)
基盤研究(B)(分担)「温泉観光地のレジリエンスを実現する要因分析と持続可能なマネジメントモデルの導出」(2023~2027年度)
基盤研究(C)(代表)「成熟社会における地域の安全安心への住宅地型エリアマネジメント策の有効性の検討」(2022~2024年度)
若手研究(B)(代表)「子どもの交通事故と防犯対策を考慮した通学路の計画?設計手法の検討」(2013~2016年度)
基盤研究(C)(分担)「過疎地?離島地域における医療を考慮した生活圏構成に関する研究」(2013~2015年度)
挑戦的萌芽研究(分担)「過疎地?離島地域における平常及び緊急医療に対する交通計画からの貢献の可能性」(2010~2011年度)
基盤研究(C)(代表)「子どもの交通安全と防犯を考慮した道路空間の設計手法の検討」(2009~2012年度)
その他)
住友財団「アジア諸国における日本関連研究助成」(分担)(2022年度)
環境省第IV期環境経済の政策研究(分担)「ESGファクターと企業価値等に関する研究」(2020年度)環境省第IV期環境経済の政策研究(代表)「ESGファクターと企業価値等に関する研究」(2018~2019年度)
在日フランス大使館科学技術部 Exploration France 2018(代表)「フランス?パリの都市?交通計画およびそのプロジェクト評価に関する研究」(2018年度)
福岡市受託研究(分担)「九州大学箱崎キャンパス跡地まちづくり検討委託」(2016年度)
九州大学工学研究院女性研究者支援(研究助成)(代表)「下校児童と道路の物的要因が通学路での交通事故発生に与える影響に関する研究」(2010年度)
社会安全研究財団(現?日工組社会安全研究財団)2008年度研究助成(B 若手研究助成)(代表)「安全?安心な通学路設計のための犯罪発生の要因分析と道路設計?交通規制の効果に関する研究」(2008年度)
大林都市研究振興財団研究助成(代表)安全?安心のまちづくりのための路上犯罪に対する沿道建物の監視性に関する研究(2007年度)
  • 受賞歴

    • 2010年07月 社会安全研究財団(現?日工組社会安全研究財団)  社会安全研究財団(現?日工組社会安全研究財団)若手研究助成優秀論文賞

  • 担当講義科目

    学部

    担当科目 開講期 開講年度 内容
    卒業研究演習 通年 2024年度
    卒業論文 通年 2024年度
    環境マネジメント実習I 1Q 2024年度
    生活と環境科学 1Q 2024年度
    環境生活基礎実験 2Q 2024年度
    建築法規(環境生活演習II) 2Q 2024年度
    建築材料学 2Q 2024年度
    内空間環境工学 3Q 2024年度
    環境マネジメント実習IIA 3Q 2024年度
    環境科学概論 3Q 2024年度
    環境マネジメント実習IIB 4Q 2024年度

    大学院

    担当科目 開講期 開講年度 内容
    住環境学特論 前期 2024年度
    環境マネジメント特別演習I 後期 2024年度
    人間環境科学特別演習 後期 2024年度
    人間環境科学特論 1Q 2024年度

    活用可能な分野(社会への貢献等)

    国や自治体の都市計画?まちづくりに関する分析および評価方法

    研究者としてのニーズ

    交通施設を含むインフラストラクチャーや都市計画、まちづくり、交通行動に関する量的および質的データ?情報

    関連領域

    • 社会システム
    • 環境科学
    • 産学官連携
    • 地域交流
     

    キーワード

    インフラ整備効果、地域公共交通、街路?通学路計画、防犯環境設計

    高校等への出前講義テーマ

    都市計画?まちづくりについて(歴史や制度、事例など)、都市におけるインフラストラクチャーの役割など

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