教授
豊貞 佳奈子
トヨサダ カナコ
略歴
1994年 日本女子大学家政学部住居学科卒業
1994年 東陶機器株式会社(現:TOTO株式会社)入社
(2002年-現在 関東学院大学大沢記念建築設備工学研究所 客員研究員兼任
2006-2008年 早稲田大学理工学総合研究センター 客員研究員兼任
2008-2014年 独立行政法人建築研究所 交流研究員兼任
2009-2014年 明治大学新給排水システム研究所 客員研究員兼任
2011-2014年 OECD(経済協力開発機構)都市と成長プログラム北九州市委員)
2012年 同?ESG推進部 環境研究グループリーダー
2014年 同?ESG推進部 研究担当部長
(2014年-現在 慶應義塾大学SFC研究所 上席所員兼任)
2015年 福岡女子大学国際文理学部 准教授
2022年 福岡女子大学国際文理学部 教授
取得学位
博士(工学)
研究テーマ
生活行為のモデル化と生活行為由来環境負荷量の定量化研究
研究概要
核家族化による世帯数増加等の影響で、家庭部門のCO2排出量は増加傾向にあり、住宅設備機器の選定や使い方による家庭からのCO2/エネルギー/水消費量削減が急務となっています。
省CO2対策を検討するには現状把握が重要となるため、国内外の入浴?排泄?調理等の生活行為をモデル化し、生活行為由来の環境負荷量を定量化する研究を行っています。
省CO2と快適性の両立の観点から、浴室用シャワーヘッドの性能評価実験や冷暖房システムの快適性評価実験、エコ調理実験も行っています。
主要研究業績等
-
篠節子、大庭みゆき、豊貞佳奈子、小林光(2024)
環境コンシャスでお得 リノベとリフォームのツールボックス
㈱木楽舎,304頁
-
豊貞佳奈子(2024)
PMVとQDA法を用いた輻射熱空調とヒートポンプ式空調との快適性評価比較―冷房運転時の評価/Comparison of comfort evaluation between radiant heating and cooling system and heat pump air conditioning using PMV and QDA methods: Evaluation during cooling operation
日本環境管理学会誌,Vol.86,pp.1-6
-
光永威彦,竹内右京,豊貞佳奈子,小瀬博之(2024)
コロナ禍による住宅の水使用変化に関するアンケート調査―在宅勤務者に着目した分析/Survey on Changes on Residential Water Use Behavior due to the COVID-19 Pandemic Analysis Focused on Workers from Home
空気調和?衛生工学会論文集,Vol.49,No.323,pp.41-48
-
Kanako Toyosada,Li Xu(2022)
The impact of electric bidet diffusion on municipal water infrastructure
Water 2022, 14, 639, pp.1-14
-
Kanako Toyosada,Chika Nakagawa, Takehiko Mitsunaga,Hiroyuki Kose(2021)
Effect of the COVID-19 Pandemic on Residential Water Use Behavior in Japan
Water 2021, 13, 3129,pp.1-11
-
Kanako Toyosada, Li Xu and Mikoto Yamamoto(2019)
Investigation of electronic bidet usage in Chinese homes, and comparisons with Japanese usage
Proceedings of the CIB-W062 International Symposium on Water Supply and Drainage for Buildings, Melbourne, Australia, pp.1-9
-
Kanako Toyosada, Takayuki Otani, Yasutoshi Shimizu, Hiroshi Takata, Kazuhiko Sakamoto, Saburo Murakawa, Shunsuke Managi(2018)
Vietnam’s Future Water Usage Model: A Controlled Living Experiment
Journal of Water Resource and Protection, DOI: 10.4236/jwarp.2018.102012
-
Kanako Toyosada, Minami Okamoto and Koji Takeda(2017)
Comparative study of optimum flow rates for hot-water saving shower heads
Proceedings of the CIB-W062 International Symposium on Water Supply and Drainage for Buildings (the Netherlands) ,pp.195-206
-
山崎宏史、豊貞佳奈子、蛯江美孝、西村修(2017)
節水機器の導入が浄化槽からの温室効果ガス排出量に及ぼす影響
土木学会論文集G(環境),Vol.73,No.7,Ⅲ_71-Ⅲ_77,2017.
-
Kanako Toyosada, Takayuki Otani, Yasutoshi Shimizu and Shunsuke Managi(2017)
Water Quality Study on the Hot and Cold Water Supply Systems at Vietnamese Hotels
Water 2017, 9(4), 251; doi:10.3390/w9040251
-
小林光,豊貞佳奈子編著(2016)
地球とつながる暮らしのデザイン
(株)木楽舎
-
Kanako Toyosada, Takayuki Otani and Yasutoshi Shimizu(2016)
Water use patterns in Vietnamese hotels: modeling toilet and shower usage
Water 2016, 8(3), 85; doi:10.3390/w8030085
-
Takayuki Otani, Kanako Toyosada and Yasutoshi Shimizu(2015)
Contribution of Water Saving to a Stable Power supply
Water 2015, 7(6), 2900-2907; doi:10.3390/w7062900
-
K.Toyosada,T.Otani,Y.Shimizu,A.Yonemaru(2013)
Research on the effect of showerhead characteristics on usage time and hot water volume
CIBW062 Symposium,Nagano, Japan,pp.297-308
-
豊貞佳奈子,清水康利,飯尾昭彦,坂上恭助(2013)
節水便器普及による環境負荷削減効果の定量化研究
空気調和?衛生工学会論文集,No.193,pp.1-8
-
K.Toyosada,Y.Shimizu,S.Dejima,M.Yoshitaka,K.Sakaue(2012)
Evaluation of the Potential of CO2 Emission Reduction Achieved by Using Water-efficient Housing Equipments in Dalian, China
CIBW062 Symposium,Edinburgh,Scotland,pp.587-598
学会発表
-
竹内右京、光永威彦、豊貞佳奈子、小瀬博之(2022)
コロナ禍による住宅の水使用変化に関する調査 (第3報)在宅勤務者に着目した水使用に関する分析
空気調和衛生工学会大会学術講演論文集,第1巻,pp.25-28
-
中川知華、豊貞佳奈子、光永威彦、小瀬博之(2022)
加齢による水まわり住宅設備の使用状況変化に関する実態調査(第1報)トイレ?浴室に関する分析
空気調和衛生工学会大会学術講演論文集,第1巻,pp.21-24
-
豊貞佳奈子、小瀬博之、光永威彦(2021)
委員会中間報告 衛生器具のユニバーサルデザイン検討小委員会
空気調和衛生工学会大会学術講演論文集,pp.157
-
中川知華、豊貞佳奈子、光永威彦、小瀬博之(2021)
コロナ禍による住宅の水使用変化に関する調査 (第2報)浴室?キッチン?洗濯?清掃に関する分析
空気調和衛生工学会大会学術講演論文集,pp.5-8
-
竹内右京、光永威彦、豊貞佳奈子、小瀬博之(2021)
コロナ禍による住宅の水使用変化に関する調査 (第1報)アンケート調査概要と洗面所?トイレでの水使用変化
空気調和衛生工学会大会学術講演論文集,pp.1-4
-
豊貞佳奈子、中川知華(2020)
浴室用節湯型シャワーヘッドの定流量弁装着による節湯効果と使用者満足度
空気調和衛生工学会大会学術講演論文集,pp.29-32
-
豊貞佳奈子、山本みこと(2019)
温水洗浄便座の使用実態把握と自宅における使用モデルの構築
空気調和衛生工学会大会学術講演論文集,pp.205-208
-
山本みこと、豊貞佳奈子(2019)
国内自治体調査による節水関連政策と家庭用水使用実態の把握
空気調和衛生工学会大会学術講演論文集,pp.73-76
-
豊貞佳奈子、飯塚宏、大谷孝幸(2018)
委員会中間報告 節水型衛生器具普及のあり方提言小委員会
空気調和?衛生工学会大会学術講演論文集,pp.170
-
豊貞佳奈子、韓佳星、赤井仁志、濱田靖弘、山崎森、小原雄輝、鉾井修一、伊庭千恵美、竹内進(2018)
貯湯槽の断熱性能に関する研究 (第2報)断熱強化および水濡れによる損失熱量の変化
空気調和衛生工学会大会学術講演論文集,pp.57-60
-
豊貞佳奈子(2017)
超高齢化社会?健康と水ースマートウエルネス社会に貢献する給排水衛生設備技術ー
空気調和?衛生工学会創設100周年シンポジウム「次世代の給排水衛生技術とシステムー若手研究者?技術者が語る将来像ー」
-
豊貞佳奈子(2017)
衛生器具からの環境負荷削減
第76回日本公衆衛生学会総会シンポジウム
-
山崎森,赤井仁志,濱田靖弘,小原雄輝,豊貞佳奈子,沈瓊,鉾井修一,伊庭千恵美,竹内進(2017)
貯湯槽の断熱性能に関する研究 第一報:FRP製と鋼製貯湯槽の断熱強化による損失熱量の変化
空気調和?衛生工学会大会学術講演論文集,pp.133-136
-
豊貞佳奈子,岡本美南,武田宏二(2017)
節湯型シャワーヘッドの最適流量比較に関する研究
空気調和?衛生工学会大会学術講演論文集,pp.117-120
-
高田宏,村川三郎,齋藤千秋,豊貞佳奈子(2016)
ビジネスホテル客室における給水?給湯負荷に関する研究,その2 動的給水?給湯負荷算定法の適用による節水?節湯型器具の導入効果の検討
空気調和?衛生工学会大会学術講演論文集,pp.33-36
-
加治屋理奈,矢野晴香,豊貞佳奈子,岡本美南,小松布美恵(2016)
浴室用シャワーヘッドのすすぎ性能に関する研究,第2報 アンケート調査によるすすぎ実態と使用意識の把握
空気調和?衛生工学会大会学術講演論文集,pp.165-168
-
小松布美恵,岡本美南,武田宏二,豊貞佳奈子(2016)
浴室用シャワーヘッドのすすぎ性能に関する研究,第1報 すすぎ評価実験方法及び評価指標の検討
空気調和?衛生工学会大会学術講演論文集,pp.161-164
関連専門分野
建築環境?設備
所属学会
(一社)日本建築学会
(公社)空気調和?衛生工学会
NPO給排水設備研究会
外部資金の獲得状況
2022?2023年度科学研究費基盤(B):非住宅トイレ空間における水?空気の衛生環境改善と感染症等防止に関する研究(分担)、2020?2021年度鹿島学術振興財団:住宅における衛生器具のユニバーサルデザイン化のための基本要素抽出と標準化(代表)、2018年度(公財)給水工事技術振興財団:国内外の直結増圧給水方式およびデジタルメータ採用に関する調査(代表)、2017年~TOTO(株)共同研究:温水洗浄便座使用実態に関する研究(代表)、2016年~東北電力(株)共同研究:LNG気化器の断熱性能向上に係る研究(代表)、2016年~KFT(株) 共同研究:光冷暖システムの快適性評価等に関する研究(代表)、2015年~TOTO(株)共同研究:シャワーの節水規格及び実態調査に関する研究(代表)、2015年度環境省?アジア低炭素社会実現のための低炭素節水型?都市水インフラシステムの普及可能性調査事業 JCM事業(委員会として受託)
受賞歴
-
2023年05月 (公社)空気調和?衛生工学会 功績賞 受賞
-
2023年01月 (公財)日本建築衛生管理教育センター 会長表彰
-
2022年10月 国際ソロプチミスト福岡第Ⅱ 女性研究者賞クラブ賞
-
2020年05月 (公社)空気調和?衛生工学会 功績賞 受賞
-
2012年04月 (公社)空気調和?衛生工学会 篠原記念賞 受賞
-
2008年04月 (公社)空気調和?衛生工学会 篠原記念奨励賞 受賞
担当講義科目
学部
担当科目 |
開講期 |
開講年度 |
内容 |
エコライフスタイル学 |
前期 |
2017年度 |
|
環境生活論および実習Ⅰ |
前期 |
2017年度 |
|
生活と環境 |
後期 |
2017年度 |
|
環境リスク |
後期 |
2017年度 |
|
エコ?ライフ実験 |
後期 |
2017年度 |
|
エコ?リサイクル実験 |
後期 |
2017年度 |
|
環境生活演習Ⅳ |
後期 |
2017年度 |
|
環境生活論および実習Ⅱ |
後期 |
2017年度 |
|
サービスラーニングB |
通年 |
2017年度 |
|
サービスラーニング |
通年 |
2017年度 |
|
卒業研究演習 |
通年 |
2017年度 |
|
卒業論文 |
通年 |
2017年度 |
|
大学院
担当科目 |
開講期 |
開講年度 |
内容 |
人間工学特論 |
前期 |
2017年度 |
|
環境マネジメント特別演習Ⅰ |
後期 |
2017年度 |
|
国際インターンシップ |
通年 |
2017年度 |
|
国際研究活動 |
通年 |
2017年度 |
|
専門職特殊研修 |
通年 |
2017年度 |
|
学部
担当科目 |
開講期 |
開講年度 |
内容 |
エコライフスタイル学 |
--- |
2016年度 |
|
生活と環境 |
--- |
2016年度 |
|
環境リスク |
--- |
2016年度 |
|
エコライフ実験 |
--- |
2016年度 |
|
環境生活演習Ⅳ |
--- |
2016年度 |
|
環境生活論および実習Ⅰ?Ⅱ |
--- |
2016年度 |
|
人間工学持論 |
--- |
2016年度 |
|
環境マネジメント特別演習Ⅰ |
--- |
2016年度 |
|
活用可能な分野(社会への貢献等)
?節水?省エネ機器普及による環境負荷削減効果試算
?家庭からの節水?省エネ?省CO2対策の提案
高校等への出前講義テーマ
?住宅設備の歴史とエコライフスタイル ?日本と海外の水まわり事情
ページTOPへ
|