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国際文理学部 国際教養学科
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坂口 周
准教授

坂口 周

サカグチ シュウ

略歴

2001年3月 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻修士課程修了
2003年9月 英国?ロンドン大学ゴールドスミス校大学院修士課程メディア&コミュニケーション専攻修了
2007年3月 東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得満期退学
2007年4月 津田塾大学学芸学部非常勤講師(2011年9月まで)
2011年8月 中国?広東外語外貿大学外籍教師(2012年7月まで)
2012年10月 実践女子大学文学部助教(2014年9月まで)
2014年10月 福岡女子大学国際文理学部講師(2018年3月まで)
2018年4月 福岡女子大学国際文理学部准教授(現在に至る)
2019年9月 熊本大学文学部非常勤講師(集中講義)
2020年4月 九州産業大学国際文化学部非常勤講師(現在に至る)
2021年4月 福岡女学院大学人文学部非常勤講師(2022年3月まで)
2023年8月 神戸大学文学部非常勤講師(集中講義)

取得学位

修士(学術)[東京大学]
Master of Research (Media & Communications)[ロンドン大学ゴールドスミス校]
博士(学術)[東京大学]

研究テーマ

日本近現代の文学と文化
視覚文化論

研究概要

「日本近現代文学」研究に属する内容[明治時代から現代までの言語?表象文化]は基本的に何でも考察の対象としています。扱う作家も固定せず色々です。最近は、散文芸術とは疎遠になりつつある現代の生活において「文学」との向き合い方(あるいは「文学研究」のスタイル)を再考することを大まかな課題としています。具体的な作業としては、①近現代文学の展開を、ジャンル横断的な様式史と思想史の連携として記述すること、②関連して、日本近現代の評論や文化論、あるいは物語芸術(小説?映画?演劇?マンガ?アニメ?ビデオゲーム)において描かれた「世界」の移り変わりについての考察、等々です。

主要研究業績等

  • 坂口周(2024) 「世界」の〈外〉を描く作家―安部公房『壁』と『燃えつきた地図』の間― 『現代思想』2024年11月臨時増刊号(総特集:安部公房)
  • 坂口周(2024) 散歩と行進――日本文学における「意志薄弱」の歩行 『ユリイカ』2024?6(第56巻第7号)
  • 坂口周(2024) 「世界」文学試論―貧乏的世界文学の系譜と村上春樹― 『文藝と思想』第88号
  • 坂口周(2023) 倫理を問いかけるアニメーション――『君たちはどう生きるか』の「世界」 『現代思想』2023年10月臨時増刊号(第51巻第13号)
  • 坂口周(2023) Kunikida Doppo and the Phenomenological Turn at the End of the Nineteenth Century: An Interface between Empathetic Aesthetics and the Modernization of Narrative Style 『PAJLS』 Volume22
  • 坂口周(2023) 「人間」を定義する文学―ポストヒューマン時代における「あいまい」な人間性― 『ユリイカ』2023?7臨時増刊号(総特集*大江健三郎)
  • 坂口周(2023) 小説家としての子規―共感的モダニズムを先駆する「写生」― 『文藝と思想』第87号
  • 坂口周(2022) 翻訳的日本近代と純粋言語の夢―村上春樹と先行者たち― 『立命館言語文化研究』第34巻2号
  • 坂口周(2020) 現代小説と感情移入の機制―理論的共生としての「演技」の系脈― 『昭和文学研究』第81集
  • 坂口周(2020) 坪内祐三『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り――漱石?外骨?熊楠?露伴?子規?紅葉?緑雨とその時代』再読 『ユリイカ』2020?5臨時増刊号
  • 坂口周(2018) 消滅の寓意と〈想像力〉の問題―大江健三郎から村上春樹へ― 『文学+』第1号
  • 坂口周(2018) 朦朧と幻想の山本直樹―『堀田』を中心に― 『ユリイカ』2018?9臨時増刊号
  • 坂口周(2018) 梶井基次郎の歩行―「路上」における空漠の美と抵抗― 『表象』12号(2018?3)
  • 坂口周(2017) 「姦通」の遠近法―原作小説と清順映画:内田百閒/泉鏡花/竹久夢二 『ユリイカ』2017?5
  • 坂口周(2016) 『意志薄弱の文学史―日本現代文学の起源―』 慶應義塾大学出版会

学会発表

  • 坂口周(2024) 分離の詩的原理―吉増剛造の世界/宇宙―(シンポジウム「「世界」を引き受ける詩人?吉増剛造」) 表象文化論学会(第18回)、関西学院大学
  • 坂口周(2024) Dissociative-Person Narratives: Video Gaming and Narrative Styles of the 21 Century AJLS(2024), Yale University
  • 坂口周(2022) 世界文学の中の村上春樹―日本近代文学の環世界― 早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)Open Talk(7月28日)
  • 坂口周(2021) 翻訳的日本近代と純粋言語の夢―村上春樹と先行者たち― 世界文学?語圏横断ネットワーク(CLN)第14回研究集会(パネル「世界文学再考――『生まれつき翻訳』のアクチュアリティ」)
  • 坂口周(2021) 「世界文学」を解離する方法に向けて―比較文学の可能性?― 日本比較文学会 第83回全国大会(シンポジウム「二つの「世界文学」の間―いま比較文学は何ができるのか―」)
  • 坂口周(2019) 「世界文学」論の時代の日本文学―「世界」概念とその表象の変遷を追って― 日本比較文学会北海道支部(北海学園大学)
  • 坂口周(2019) 現代文学と意志の問題―非形成的な「世界」へ向かって― 三学会合同国際研究集会(二松学舎大学)
  • 坂口周(2012) On the Irreversible Time of Adolescence: The Structure of the Excluded Middle In A Girl Who Leapt Through Time 3rd Mecademia Conference on Anime, Manga and Media Theory from Japan(Dongguk University、韓国)
  • 坂口周(2011) 内田百閒における夢の方法―負債の心理とオカルティズム― 実践女子大学公開講座
  • 坂口周(2009) The Transformation of the Japanese Magical: From Grotesque to Pop "Japanese Literature and World Literature" Daiwa Foundation Award(University of Warwick, UK)

関連専門分野

比較文学
世界文学

所属学会

日本近代文学会
日本文学協会
日本比較文学会
昭和文学会
表象文化論学会
AJLS

外部資金の獲得状況

科研費(若手研究B)「日本近現代文学の視覚文化論的研究」2015-2018年度
科研費(若手研究)「日本近現代文学における〈世界〉概念の変遷とその表象」2020-2024年度


  • 受賞歴

    • 2014年05月 講談社  第57回群像新人文学賞評論部門優秀作

  • 担当講義科目

    学部

    担当科目 開講期 開講年度 内容
    現代日本文化 前期 2017年度
    明治?大正時代の文化と文学 前期 2017年度
    日本言語文化演習Ⅰ 前期 2017年度
    近代日本文学講義 前期 2017年度
    日本言語文化演習Ⅲ 後期 2017年度
    現代日本文学講義 後期 2017年度
    卒業研究演習 通年 2017年度
    卒業論文 通年 2017年度

    大学院

    担当科目 開講期 開講年度 内容
    視覚文化特別研究 前期 2017年度
    日本学特別演習Ⅰ 前期 2017年度
    近?現代文学特別研究 後期 2017年度
    日本学特別演習Ⅱ 後期 2017年度

    活用可能な分野(社会への貢献等)

    市民講座?他大学での講演

    関連領域

    • 文化?歴史
     

    キーワード

    映画、批評理論、思想史、美学

    高校等への出前講義テーマ

    近現代文学における「散歩」の表象について

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