准教授
渡邉 俊
ワタナベ スグル
略歴
秋田県秋田市生まれ
2000年 東北大学文学部卒業
2007年 東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了
2007年 東北大学大学院文学研究科専門研究員
東北大学百年史編纂室協力スタッフ
2008年 ノースアジア大学(旧 秋田経済法科大学)教養部専任講師
2011年 福岡女子大学国際文理学部専任講師
2015年10月 福岡女子大学国際文理学部准教授(現在に至る)
2021年 久留米大学非常勤講師(現在に至る)
取得学位
博士(文学)?東北大学
研究テーマ
1. 日本中世の法秩序?法観念の研究 2. 日本中世の宗教と社会についての研究 3. 中世九州の宗教勢力と朝廷?鎌倉幕府との関係についての研究 4. 大学史の研究
研究概要
1. 中世における法秩序の特質や、規範意識の源泉におかれた神仏を核に築かれる中世の法観念について、刑罰の観点から研究している。
2. 神仏を核として築かれる中世の他界観と、その社会への影響について研究している。
3. 九州の八幡宮と朝廷?大宰府?国衙?鎌倉幕府といった公武の支配組織との関係史について研究している。
4. 近代日本の高等教育史を、主に福岡女子大学の歴史に焦点をあてて研究している。
主要研究業績等
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福岡女子大学百年史編集委員会編(2024)
『福岡女子大学百年史』
福岡女子大学
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神野 潔?佐藤雄基編 (2024)
『御成敗式目ハンドブック』
吉川弘文館(執筆箇所:第Ⅱ部第1章「罪と罰」pp.188~207)。
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東北大学日本史研究室編(2023)
『東北史講義【古代?中世篇】』執筆箇所:第6講「平泉の世紀」
筑摩書房(ちくま新書1712)
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渡邉 俊(2021)
(史料紹介)「宮内庁書陵部所蔵「千栗八幡宮造営一件文書」の基礎的考察―千栗宮造営をめぐる鎌倉幕府と国衙?大宰府?朝廷の動向―」/A Basic Study of the "Chiriku Hachimangu Shrine Construction Documents" Owned by the Archives and Mausolea Department of the Imperial Household Agency: The Kamakura Bakufu, Provincial Offices, Dazaifu, and the Imperial Court and the Construction of Chiriku Shrine
『古文書研究』92、pp.90~107
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宇美町町誌編さん委員会編(2020)
『新修 宇美町誌』上巻
執筆箇所:第5編中世 第1章~第3章第1節(pp.158~170)。
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宇美町町誌編さん委員会編(2020)
『新修 宇美町誌』下巻
執筆箇所:第8編宇美八幡宮 第2章「歴史」第1節~第3節(pp.6~13)。
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渡邉 俊(2018)
「福岡県女子専門学校卒業者の帝国大学入学について」/A Note on the Entrance of Fukuoka Prefectural Women’s College Graduates to Imperial Universities
『文芸と思想』82、pp.19~31
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渡邉 俊(2016)
「中世前期の流刑と在京武士」/Consideration on Exile and Bushi Staying in Kyoto in the Early Medieval Period
『文芸と思想』80、pp.37~60
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渡邉 俊(2015)
「穢?祓の解釈と中世法慣習研究史」/Interpretations of "Kegare" and "Harae" and Historiography on Medieval Customary Law
『歴史評論』779、pp.46~59
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永井隆之?片岡耕平?渡邉 俊 共編(2013)
『カミと王の呪縛』
岩田書院
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渡邉 俊(2011)
『中世社会の刑罰と法観念』
吉川弘文館
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渡邉 俊(2011)
「院政期訴訟における公験の効力」
『日本歴史』755、pp.2~11
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永井隆之?片岡耕平?渡邉 俊 共編(2009)
『検証 網野善彦の歴史学』
岩田書院
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永井隆之?片岡耕平?渡邉 俊 共編(2007)
『日本中世のNATION』
岩田書院
学会発表
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渡邉 俊(2019)
「八幡宮造営にみる大宰府?国衙と鎌倉幕府」
熊本中世史研究会(熊本市国際交流会館)
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渡邉 俊(2019)
「鎌倉幕府の初期鎮西神社政策」
第52回日本古文書学会大会(島根県益田市 島根県芸術文化センター「グラントワ」)
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渡邉 俊(2014)
「流刑執行の観点からみた平氏政権と朝廷」
国史談話会大会(東北大学)
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渡邉 俊(2006)
「滅罪と安穏」
第44回全国中世史サマーセミナー?シンポジウム「中世における統合の契機とその構造」 (岩手県平泉町)
関連専門分野
日本法制史
日本思想史
所属学会
史学会
日本歴史学会
法制史学会
日本史研究会
日本古文書学会
東北史学会
中世史研究会
九州史学研究会(編集委員2021年10月~)
外部資金の獲得状況
2013年度~15年度 科学研究費(若手B) 代表「日本中世前期朝廷?幕府の流刑と領域観に関する研究」
受賞歴
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2006年07月 日本歴史学会 第7回日本歴史学会賞
担当講義科目
学部
担当科目 |
開講期 |
開講年度 |
内容 |
卒業研究演習 |
通年 |
2024年度 |
|
卒業論文 |
通年 |
2024年度 |
|
福岡女子大学史 |
1Q |
2024年度 |
|
国際教養演習Ⅰ |
1Q |
2024年度 |
|
日本外交文化史Ⅰ |
2Q |
2024年度 |
|
国際教養演習Ⅱ |
2Q |
2024年度 |
|
日本外交文化史Ⅱ |
3Q |
2024年度 |
|
日本文化史講義 |
3Q |
2024年度 |
|
福岡女子大学論 |
3Q |
2024年度 |
|
国際教養演習Ⅲ |
3Q |
2024年度 |
|
国際教養演習Ⅳ |
4Q |
2024年度 |
|
大学院
担当科目 |
開講期 |
開講年度 |
内容 |
日本学特別演習Ⅲ |
前期 |
2024年度 |
|
原典講読Ⅱ |
前期 |
2024年度 |
|
日本史特別研究 |
後期 |
2024年度 |
|
日本学特別演習Ⅳ |
後期 |
2024年度 |
|
学部
担当科目 |
開講期 |
開講年度 |
内容 |
卒業研究演習 |
通年 |
2022年度 |
|
卒業論文 |
通年 |
2022年度 |
|
福岡女子大学史 |
1Q |
2022年度 |
|
日本言語文化演習ⅠB |
1Q |
2022年度 |
|
日本外交文化史Ⅰ |
2Q |
2022年度 |
|
日本言語文化演習ⅡB |
2Q |
2022年度 |
|
日本文化の科学的解析 |
2Q |
2022年度 |
|
日本外交文化史Ⅱ |
3Q |
2022年度 |
|
日本文化史講義 |
3Q |
2022年度 |
|
福岡女子大学論 |
3Q |
2022年度 |
|
日本言語文化演習ⅢA |
3Q |
2022年度 |
|
日本言語文化演習ⅣA |
4Q |
2022年度 |
|
大学院
担当科目 |
開講期 |
開講年度 |
内容 |
日本学特別演習Ⅲ |
前期 |
2022年度 |
|
原典講読Ⅱ |
前期 |
2022年度 |
|
日本史特別研究 |
後期 |
2022年度 |
|
日本学特別演習Ⅳ |
後期 |
2022年度 |
|
学部
担当科目 |
開講期 |
開講年度 |
内容 |
卒業研究演習 |
通年 |
2021年度 |
|
卒業論文 |
通年 |
2021年度 |
|
日本史概論 |
1Q |
2021年度 |
|
日本言語文化演習ⅠA |
1Q |
2021年度 |
|
日本言語文化演習ⅡA |
2Q |
2021年度 |
|
日本外交文化史Ⅰ |
2Q |
2021年度 |
|
日本文化の科学的解析 |
2Q |
2021年度 |
|
日本言語文化演習ⅢB |
3Q |
2021年度 |
|
日本外交文化史Ⅱ |
3Q |
2021年度 |
|
日本文化史講義 |
3Q |
2021年度 |
|
日本言語文化演習ⅣB |
4Q |
2021年度 |
|
大学院
担当科目 |
開講期 |
開講年度 |
内容 |
原典講読Ⅱ |
前期 |
2021年度 |
|
日本学特別演習Ⅲ |
前期 |
2021年度 |
|
日本史特別研究 |
後期 |
2021年度 |
|
日本学特別演習Ⅳ |
後期 |
2021年度 |
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活用可能な分野(社会への貢献等)
自治体史?大学史の編纂業務
歴史資料の調査?研究など
宇美町町誌編さん委員(2017年3月~2021年3月)
キーワード
日本中世史, 法秩序, 法観念, 刑罰, 検断, 鎮魂, 神仏
高校等への出前講義テーマ
「蒙古襲来と博多」
時代は13世紀後半。一般的には鎌倉時代とよばれているこの時代に、日本は、異国との戦争を経験します。蒙古襲来です。博多付近は、主戦場となりました。この授業では、蒙古襲来について、それにまつわる博多近辺の史跡の検討をまじえながら考察していきます。あわせて日本の中世という時代のもつ特徴についても考えていきます。
「福岡女子大学はじめて物語―日本初の公立女子専門学校の誕生―」
福岡女子大学は、日本初の公立女子専門学校として1923年に誕生しました。戦前からの歴史をもつ公立女子大学としては現在、日本で唯一の学校です。それでは一体、なぜこの福岡に、戦前では高等教育機関に数えられる専門学校が誕生したのでしょうか。誕生の歴史を、日本の女子教育の歴史とともに考えていきます。