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教授
望月 俊孝モチヅキ トシタカ研究テーマカント批判哲学の建築術的モチーフ/漱石文学研究研究概要18世紀ドイツの哲学者カントの理性批判の思索は、「自然の技術」としての「建築術」をライトモチーフとして動いている。『純粋理性批判』(1781/87)、『実践理性批判』(1788)、『判断力批判』(1790)の著述をとおして建築されていった理性批判の哲学体系は、人間理性の「自然の技術」の道の探究の跡を示している。しかもこの批判の体系は、来るべき新たな形而上学(自然の形而上学と道徳の形而上学からなる一つの学の体系)の建築のための基本設計であり、カントの批判的思索は常に、こうした体系建築の道行きの途次にある。「自然の技術」は、理性批判の体系の完結篇たる『判断力批判』の鍵概念であるが、それはまた批判哲学の全体構成にもかかわる最重要概念であり、現代という危機の時代に生きるわれわれにとっても、自然の道を逸脱した人間の技術理性の道行きを正して、技術文明を脱構築する批判的=建築術的な含意を備えている。そうした理性批判の哲学の現代的な意義の究明が、目下の研究課題である。 あわせて、カントの「経験的実在論にして超越論的観念論」の世界反転光学を文芸の哲学的基礎にすえた『三四郎』以後、およびそれ以前の漱石の文学方法論探求の道について、独自の研究に取り組んでいる。 主要研究業績等
関連専門分野哲学倫理学 美学 建築学 漱石論 所属学会日本哲学会日本倫理学会 日本カント協会 関西哲学会 西日本哲学会 担当講義科目学部
大学院
活用可能な分野(社会への貢献等)哲学入門(言葉を大切にしながら考えること、語らうこと)キーワード西洋哲学, 思想史, 理性批判, 自然, 技術, 文化, 近代文明, 人間, 漱石高校等への出前講義テーマ哲学の道への誘い |
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