新着情報

2023年（令和5年）1月1日

2023年　年頭のご挨拶　創立100周年を迎えて
 

公立大学法人福岡女子大学
理事長?学長　   向井　剛

新年明けましておめでとうございます。

　福岡女子大学の学生、教職員、卒業生、教職員OG?OBの皆さま、新しい年をどのようにお迎えでしょうか。新型のコロナウィルスが報告されて丸３年となります。次々に変種が生まれ、予断を許さない状況がなお続いていますが、新年にあたり清新な気持ちをもって、ご挨拶を申し上げたいと思います。

　この間、制約を受けながらも、教育研究活動をはじめ、地域社会に向けた活動も、一時も止めることなく行ってまいりました。従来からの対面による対話に加え、新しい情報の伝達手段の導入は、大学の活動に新たな可能性を拓いてくれました。

 

―100年の歴史に立つ

　大学は、建学の地である須崎から因幡町（現：天神1丁目付近）を経て、現在の香住ヶ丘へと学び舎を移しながら100年目を迎えました。1世紀に及ぶ伝統は我々の記憶の中に無形の蓄積として宿っています。昨年の４月以来、その記憶を甦らせながら、記念の年を迎えるべく様ざまなプレイベントを行ってきました。そして来る4月23日（日）には、創立100周年の記念式典とホームカミングデーを挙行いたします。記念事業の一環として、研究力の向上と地域社会との協働をめざして「女性リーダーシップセンター」と「国際フードスタディセンター」を開設しました。音楽表現では、伝統あるマンドリンクラブに加えて、福岡女子大学フィルハーモニーオーケストラが新しく結成され、コンサートも開催されました。また、全学生を海外留学に旅立たせる計画の実現も間近です。建学の経緯、女専から大学への昇格、学部の改組?発展など、これまでの歩みを振りかえりながら、福女大の未来を展望する願ってもない機会として、本年を過ごす所存です。
 

1947年（昭和22年）頃　須崎校舎

 

―未来図2030

　標語“FWU on the Move (Four Wheel Vehicle)”に、学生、教員、職員、卒業生の4つの輪で駆動する大学をイメージしています。リーダーシップ教育を標榜する大学として、誰もが率先垂範する姿勢を表してのことです。2030年は社会にとって大きな分岐点となる、SDGsの目標年であり、国が提示する高等教育政策を踏まえつつ、福女大の特色をいっそう強化する「ビジョン2030」を策定する必要があります。また、本学にとっては第4期中期目標（中期計画）に重なる期間でもあり、大きな夢とともに実行可能なプランを立てたいと考えます。

　鍵となるコンセプトは次の通りです。教育には「多様性と包摂性を踏まえたグローバルリーダーの育成」、研究には「研究力の強化と成果の見える化」、国際化には「世界の縮図となるFWUキャンパス」、社会連携には「街化する大学キャンパス」、そして大学運営には「高いパーフォーマンスを引き出し、4輪で駆動する福女大」を掲げました。これをもとに、具体的な行動計画を立て、発表に備えたいと思います。

 

　皆様のご理解とご支援をお願いいたしまして、年頭のご挨拶といたします。