新着情報
- 2020.05.26
- 新型コロナウイルス感染症拡大に関する福岡女子大学の取組みについて ~“コロナ危機”だからこそ、本学が行う支援活動等~
〇クォーター制と授業理解度の深化
福岡女子大学では、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、第1?第2クォーターは全てオンライン授業で行うことを4月に発表しました。オンライン授業のほとんどがリアルタイム配信での授業で、学生の学修意欲を削がないよう、設立団体である福岡県の協力を得て、理解?質問しやすい体制を整えました。オンライン授業に変わっても、「授業前の教員、学生間での徹底討論(何を教え、何を学びたいのか)」、「クイズの実施(クイズのために復習が必要となる)により、学生の緊張感を保つ」を全学一斉で行っています。これに併せ、週複数回の授業(一週間に同じ科目を複数回行う)により、授業理解度の深化を図っています。
〇経済的支援
本学の「国際学友寮なでしこ」には、現在外国人留学生たちが暮らしていますが、寮での感染者の発生及びクラスター化を防止するため、入寮生に対して人との接触の機会のあるアルバイトを当面の間、原則禁止とすることに伴う支援策として、4~9月までの寮費相当を支援することにしました。また、全学生が引き続き、学修?研究活動に集中して取り組むことができるよう、現在オンライン授業支援金の給付を検討しています。
〇感性教育の積極的展開
教員や学生同士の顔は画面越しに見えているものの、日常的な会話はしにくく、コミュニケーションがとり難い状況となっていますが、だからこそ、本学は、今、大学として提示できる重要な指針が“感性”だと考えています。本学では、 感性を涵養する教育を行っています。 2018年度から感性を学ぶ授業を開始し、外部からも講師をお招きし、感性授業の充実を図って参りました。また、学内に美術館を併設し、キャンパス内では学生が日常的にさまざまな芸術作品を鑑賞できるよう展示しています(※現在は入構規制中)。
今般の新型コロナウイルス感染症により社会全体が委縮する状況にあって、「新しい生活」様式が提案されました。感染防止のためには必要な対応と考えておりますが、一方では、ソーシャル?ディスタンスやマスク着用により、個々人の関係が疎遠になる将来への危険性にも私たちは配慮しなければなりません。この状況のなかで、これからの社会を担っていく若い学生たちに感性教育を提供し、人間として心と心を繋ぐことの大切さを強く意識させています。
〇最後に
当然のことながら、新型コロナウイルス感染症の影響で、今までとは違う学修環境に慣れない学生たちもいます。これまで以上に支援できるよう大学としても体制を整えています。みなさまにおかれましては、引き続き本学の教育?研究活動にご理解?ご支援いただきますよう、お願いいたします。