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福岡女子大学 女性研究者支援室

トピックス
2014/07/01
「福女生に聞く、わたしの研究ライフ☆」vol.2
こんにちは!祇園山笠の熱気を感じる季節となりました!そんな暑い日は、涼しいお部屋で「福女生に聞く、わたしの研究ライフ☆」を読んでみませんか?
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第2回目は、田村先生の植物生理学研究室で研究されている、人間環境学研究科 環境理学専攻 修士課程2年の中西純代さんにインタビューをしました。



ではさっそくインタビューをご紹介します!


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インタビュー日時:平成26年6月4日fine
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メインインタビュアー:女性研究者支援室員 栗田(クリリン)bear
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サブインタビュアー?文章起こし:女性研究者支援室員 柴田(しばっちゃん)rabit
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支援室員 クリリン:こんにちは。まず、とても気になっているのですが、その分厚い本を見せて頂いても良いですか?  ?
中西さん:これは、学部時代に購入してその頃から使用している本なんです。
その頃は授業で必須のテキストではなかったのですが、今の学部生は授業でこのテキストを使っています。DVDも付いていて、細胞が動いている様子などが見られるんです。

支援室員しばっちゃん:難しそうですが、見ていると楽しいですね!!また後でゆっくり見せていただきたいです!

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クリリン:今、田村先生の植物生理学研究室に所属されていますが、学部生の頃も同じ研究室におられたのですか?
中西さん:はい、大学4年生の頃から田村先生の研究室に所属しており、学部時代の研究テーマを今でも続けています。
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研究について?

クリリン:研究テーマは何ですか?
中西さん:「緑藻クラミドモナスにおける性分化の調節因子の発見」です。
クリリン:う~ん、何が何だかわからなくなってきました???。
中西さん:クラミドモナスという生物にはオスとメスがいて、普段は無性生殖をするんですが、栄養となるアンモニウムイオンなどの窒素源が無くなってくるとオスとメスが接合するんです。でも窒素源が無くなったということを感知するメカニズムがまだわかっていないので、それを発見するための研究をしています。


クリリン:どのような実験をするのですか?
中西さん:窒素源がある中でオスとメスを別々で生やして、その後窒素源を除いてオスとメスを接合させます。そして、接合したかどうかを顕微鏡で確認してその数をバードウォッチングで使うカウンターで数えます。
接合の時に女性ホルモンや一酸化窒素などの調節分子を添加して、細胞内のどういった因子が接合に作用しているかを検証しています。その際、接合に関連する遺伝子がどのように変動するかについても調べ、性分化の調節機構を明らかにしようとしています。
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クリリン
:実験は順調に進んでいますか?
中西さん:クラミドモナスは生物なので、ある日突然接合をしなくなったりして、思うように実験が進まないときがあります。その時は、クラミドモナスの株を他の物に変えたり、クラミドモナスは光合成をするので光の条件を変えたり工夫をします。
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クリリン:実験で大変なことは何ですか?
中西さん:長時間かかることですね。クラミドモナスが接合するまでに時間がかかり、1時間ごとにデータを取るので、1日時間が必要になります。就職活動をしながら実験を続けるのはとても苦労をしました。
クラミドモナスの接合の数をカウントするときには長時間机に腕を固定してカウンターを使っていて腕が真っ青になるので、このクッションを腕の下に敷いて数えています(笑)
クリリン:可愛いクッションですね!実験に役立つ便利グッズですね!






クリリン:田村先生の研究室でこの研究をしようと思ったきっかけを教えてください。
中西さん:私は大学に入ったときから大学院に進みたいと思っていて、大学院では厳しい実験の環境に身を置きたいと考えていました。学部時代から田村先生の授業は特に難しかったのですが、丁寧に指導してくださり、とても勉強になったので、こちらの研究室配属を希望しました。
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しばっちゃん:普段、研究室のみなさんとはどのように過ごしているのですか?
中西さん:にぎやかに過ごしています。朝9時半から夕方5時のコアタイムを超えても実験の都合に合わせて残るので、その後もみんな研究室で過ごします。
先生や研究室のみんなと家族のように一緒にご飯を食べたり、仲良く過ごしています。研究室ではジョギングをすることが流行っていますよ。
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クリリン:実験も実験以外の時間も充実しているのですね。研究をしていて楽しいことは何ですか?
中西さん:やはり、実験で良い結果が出た時です。細胞サンプルの条件や自分の技術など全てを100点満点にしたいと思っていても、うまくいかないこともあります。でも、結果データをパソコンに打ち込んだ時にきれいなデータが取れた時はとてもうれしいです。
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しばっちゃん:今後どのように研究を進めたいですか?
中西さん:今年度の目標は論文を出すことなので、良い実験をして良いデータを取れるように研究を進めたいです。
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しばっちゃん:今までに国内の学会で発表されたことは何回ぐらいあるのですか?
中西さん:今までに4回発表したことがあります。
クリリン:たくさん発表経験があるんですね!
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しばっちゃん:学会発表の大変なところを教えてください。
中西さん:公の場で発表するので、データに気を付けないといけないことや、毎回同じデータの発表はできないため2回目以降は前回より進んだ新しいデータを発表する必要があるところです。
クリリン:すごいですね!学会に行かれて貴重な経験をされているのですね。
中西さん:一度、国内で行われた国際学会に行かせていただいたことがあるのですが、世界には本当にさまざまな研究をされている方々がおられて、国内の学会では出会えないような研究テーマのお話も聞けて、とても良い経験になりました。
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しばっちゃん:国際学会は英語で行われると思うのですが、やはり英語もずっと勉強されているのですか?
中西さん:情報収集するためには英語の論文をたくさん読まないといけないので、英語はずっと勉強しなければなりませんね。論文を読みながら英語の勉強もしています。
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進路について

クリリン:先ほど就職活動をされていた話が出ましたが、今後の進路はどのように考えていますか?
中西さん:この学科の一番の特徴は、学部?大学院を通し、生物学の知識を使って環境問題について学べることだと思っています。ですので、ここで学んだ知識を人のために使える仕事をしたいと思っています。地球温暖化などの環境問題に取り組んでいる企業に就職したいと考えています。
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クリリン:就職された後も、知識や世界が広がりそうなお話ですね!楽しみです!
これまで、研究のお話を中心にお聞きしましたが、中西さんが考える福岡女子大学の魅力を教えてください。
中西さん:小規模の大学なので先生や学生同士の距離が近く、自分1人ではなく、みんなで一緒に勉強していると感じられるところですね。
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キャンパスライフ?プライベートについて

クリリン:そんな魅力的な大学でのキャンパスライフについてお伺いします。大学内のお気に入りの場所はありますか?
中西さん:建物が建て替わってしまい、今は入れなくなったのですが、旧B棟の屋上でお月見をしたり花火大会を見るのが好きでした。
クリリン:いいですね!今年の花火大会の時だけでも開放していただきたいですね!
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クリリン:学部時代は部活はされていたのですか?
中西さん:学部生の4年間競技ダンス部に入っていました。
活動が盛んな部活で、学部時代は部活に没頭していたのですが、だからこそ大学院へ進学したら研究を頑張ろうと決心することができたのだと思います。
4年間部活動を続けることは大変でしたが、人から言われたことを継続するだけではなく、自分で選んだことを続ける強さを身につけられました。
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しばっちゃん:今はダンスはされてはいないのですか?
中西さん:今はしていないのですが、また社会人になったら趣味で始めたいとは思っています。


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クリリン:今の趣味は何ですか?
中西さん:今は、お風呂にゆっくり入ることが趣味です。実験で疲れたときなどにアロマオイルを湯船にいれて浸かります。
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学部生のみなさんへひとこと!

クリリン:たくさんグッズも紹介していただき、ありがとうございました。最後に、大学院進学を考えている下級生に一言お願いします。
中西さん:修士課程は、学部時代と同じように学費を払って大学に来ていますが、学部生の時とは違って受け身の勉強ではなく、自分で考えて研究をしたり論文を読んだり、責任を持って自発的に行動をしなければなりません。でも、この期間に自分の視野を広げるための経験がたくさんできます。ですので、自分の世界を広げるという希望を持って下級生に修士課程へ進学してきてほしいです。
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クリリン?しばっちゃん:中西さん、今日はありがとうございました!



「福女生に聞く、わたしの研究ライフ☆」~大学院ってどんなところ?~
?中西さんへの質問がありましたら下記のアドレスに質問をお送りください。


Mail: frsupport☆fwu.ac.jp
※(☆を@に変えて送信してください。)


送信の際は、“中西さんへ質問です”とご記入ください。
学部生の皆様!質問をお待ちしております!

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