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九州大学女性研究者キャリア開発センターの佐々木圭子助教を講師にお招きしてセミナーを開催しました
[ 2014/01/16 ]
女性研究者支援室では、女性研究者支援事業の一環として、第1回目のセミナーを開催いたしました。
日時:平成26年1月16日(木)17時~
場所:A24教室
講師:九州大学女性研究者キャリア開発センター 佐々木圭子 助教(理学博士)
セミナーの受講者は本学の3年生を中心に30名ほどが受講しました。
セミナー前半では、佐々木先生から女性研究者支援の仕事についてお話がありました。
女性研究者支援事業が行われている背景として、日本の女性研究者の占める割合は14.4%(平成25年 総務省 科学技術研究調査)であり、いまだ高い割合ではないことが説明されました。
次になぜ女性研究者が少ないのかの理由として「家庭と仕事の両立が困難」、「育児期間後の復帰が困難」、「業績評価において育児?介護等に対する配慮がない」、「評価者に男性を優先する意識がある」、「ロールモデルが少ない」、「男女の社会的分業」などが考えられるとの指摘がありました。
セミナー後半では、佐々木先生が女性研究者支援の仕事をするに至った経緯が語られました。
先生は理学部に進学、「地球流体力学」の研究をされました。「学ぶ」、「考える」、「議論する」楽しさに目覚め、新しい数値モデルの開発に着手、そのまま大学院に進学されました。そこでは特別研究員(DC1)として採用され、学位を取得。大学院時代には専門知識だけでなく、コンピューター?語学?コミュニケーションスキルを得たことや、コーディネーターとしての役割や後輩のサポートの楽しさが経験でき、異分野への興味が出てきたことなどが語られました。
このような経験やスキルを活かしつつ、新たな分野にチャレンジできないかと模索していたところに、九州大学の女性研究者支援室に立ち上げスタッフとして採用され、現在に至るまで女性研究者支援の仕事に携わってこられました。
先生がこの仕事を始めてからは、たくさんの女性研究者に出会い、コーディネートやマネジメント業務の面白さを感じていて、職種?男女?学内外を問わず幅広い人々との協議の中で成長してきたと実感していて、これからも若い人たちを応援したい、子育てと仕事の両立もしていきたいとの思いが熱く述べられました。
最後に「来た船に乗る」(流れに身を任せてみることも大事?経路は違っても、同じ港に行き着くかもしれない)という意味深い言葉が先生から受講生に贈られました。
今回の受講生からは、
?研究職も他の分野と同じように女性の地位がまだ低いことを知らなかった
?大学院に進学するつもりだが、今日、話を聞くことができて、自分も研究員に向いているかもしれないと思うようになった
?つい最近自分はもっと研究がしたいと思い、大学院への進学を考え始めたので、今日の話は
自分の考えをさらに後押ししてくれたという感想がありました。これから自分の先に拡がる様々な進路を考えた時、研究者というキャリアが一つの選択肢をなりうるよいきっかけになったのではないかと思います。
佐々木先生をはじめ、受講いただきました方々、ありがとうございました。
<セミナーの様子>
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