現在、さまざまな課題を抱える地球環境問題。その問題を科学的な視点から理解し、環境と調和した持続可能な社会の構築に貢献できる人材の育成を目標として います。そのために、環境と社会の関わりをさまざまな視点から考えていきます。学科には環境物質(化学系)、環境生命(生物系)、環境生活(生活科学系)、国際環境政策(政治?経済関係)の4つの履修コース(専門科目群)を設定。学生は自分の興味や関心に応じて履修コースを選択して専門的な知識や技術を修得し、さらに他の履修コースの考え方も学ぶことで柔軟な思考力と応用力(環境問題に対応できる総合的な能力)を身につけます。
環境科学科では、2年次前期終了時に下記の4コースの中から履修コースを選択します。
環境中の化学物質の特性を理解し、環境問題を化学的に分析、評価する能力を養います。化学分析分野(公害防止管理や環境計量を必要とする企業?環境分析を実施する企業等)あるいは環境分析分野(排水処理関連企業等)への進路が想定されます。
生命体の構造や機能、人の活動に起因する環境変化が生態系や人の健康にもたらす影響についての知識を養います。農業、食品、医薬品などバイオテクノロジーを必要とする分野(農業関連?食品加工関連あるいは医薬品関連企業等)あるいは環境保全関連分野(環境アセスメントを行う企業、緑化や環境保全に関連した企業等)への進路が想定されます。
人の生活様式と地域や国内外の社会環境?自然環境との相互作用についての知識を養います。環境システム関連分野(エコシステムの開発関連企業?環境の総合評価やコンサルティングに関連する企業?エネルギー関連企業?リサイクル関連企業等)あるいは生活環境設計分野(空調?照明?生活空間に関する企業等)などへの進路が想定されます。
環境調和型社会の創生を目指して、国内外の環境に関する政策を提言できる分析力、総合的な思考力、及び経済学の視点から環境問題を分析する能力を養います。環境政策分野(国、都道府県等、ISO等の環境認証の取得?維持を必要とする企業?団体等)、企画関連分野(企業の企画運営?経営部門等)あるいは環境ビジネス関連企業、国内外で活躍する環境関連のNGO?NPOなどへの進路が想定されます。