2月2日 受講生企画「アフリカンお面づくりワークショップ」
2019年02月05日活動報告
10月に受講生提案の企画より実施する2つの案を発表してから、グループに分かれて話し合いと準備を重ねてきたアートマネジメント講座の受講生。
障がいの有無の垣根を越えたコミュニケーションを楽しむことを目的として、音楽、ダンス、美術を融合したアートイベントの実施を目指してきた「アフリカグループ」が、ついに企画実施当日を迎えました。
2月2日土曜日、障がいのある子どもたちを対象にしたアフリカンお面づくりワークショップを実施しました。会場は宗像市にある「障害児通所支援事業所 げんきっこくらぶ ほっぷ」。「子どもたちが人と接することに慣れる機会になれば」と受け入れてくれました。講師は保育園や小学校、福祉作業所、老人ホームなどで西アフリカの音楽が体験できるワークショップやイベントを行っている、あふりかじゃんぐる。子どもたちの元へ心躍るアフリカ音楽、創作やダンスで交流するあたたかい時間を届けにやって来てくれました。
まずは施設のスタッフ、あふりかじゃんぐる、受講生、見届けるためにやってきたアートマネジメント講座の事務局が揃ってのミーティングからスタートしました。
企画者であり、当日の進行を担当するリーダーの大塚さんによるそれぞれの紹介や流れの確認の後、今回の企画についてのやり取りを担当してくださった施設スタッフの早川さんから、この日に参加する子どもたちのお話を詳しく聞かせてもらいました。
お話からは、普段から子どもたちを丁寧によく見ている様子、子どもたちを大切にしている気持ちが伝わりました。この日初めて会う子どもたちと関わる受講生にとっては、とてもありがたい情報でした。
ミーティング後は、異文化を楽しむ時間に誘う仕掛け、子どもたちの創作のきっかけをつくる会場づくり。
あふりかじゃんぐるのみなさんは会場をアフリカの布で飾り、受講生はみんなでたくさん集めたお面づくりの材料を並べ、作業するテーブルを準備し、施設のスタッフのみなさんは子どもたちに、これからすることを話してくれました。
準備をしていると、待ちきれずに太鼓に集まる子どもたちもいました。
壁の高い位置にすでに飾られていたお面は、あふりかじゃんぐるの寺﨑さんに、施設スタッフと受講生を対象にお面づくりワークショップのデモンストレーションをしてもらったときのもの。子どもたちにこの日が来ることを伝えるために、施設スタッフが飾っていてくれました。ひとつひとつに子どもたち、そして受講生へのあたたかい配慮を感じました。
いよいよ衣装に着替えたあふりかじゃんぐるのみなさんが太鼓を叩き、踊りながら入ってくると、会場はあっと言う間にわくわく楽しい空気に包まれました。リズムに合わせて体を揺らす子、早速踊りだす子、驚いている子。いろいろな子どもたちの姿が見られました。
アフリカの音楽を感じ取った後は、お面づくりが始まりました。子どもたちといっしょに創作を行うのは施設のスタッフのみなさん。受講生の役割は創作のサポートと全体の状況把握や、報告のための撮影や記録。子どもたちと徐々に距離を縮め、いっしょに夢中になって創作する受講生、創作に入れない子に寄り添う受講生の姿もありました。
個性が現れたカラフルで楽しいお面ができた子どもたちは、とても得意そうに気に入った様子を見せていました。
お昼休憩をはさんで、お面をつけて太鼓を叩いてダンスを楽しむ発表タイム。子どもたちのご家族や、施設の近隣の人たちも見にきてくれました。
「この太鼓の革はなんの動物の革?」クイズから始まって、興味が深まってきたところで、演奏、ダンスとどんどん盛り上がってきました。子どもたちの表情、身体表現が見る見るうちに豊かになっていき、呼応するように会場が笑顔でいっぱいになりました。「みんな、入って入って!」あふりかじゃんぐるのダンサーの呼び掛けに、みんなが集まり最後は輪になって踊りました。
この日をずっと楽しみにしてきて、最初から最後まで盛り上げてくれていた男の子が代表してあふりかじゃんぐるのみなさんに一生懸命お礼の言葉を伝えました。ずっと目を見つめて、お礼の言葉を大切に受け取るあふりかじゃんぐるのみなさんの様子は、受講生たちが目的通りに創作と音楽を通した心の交流の場をつくったことを象徴する場面でした。
バタバタと片付けをした後は振り返り。準備段階からこの日の場をいっしょに作り上げてくれた施設スタッフの早川さんと、あふりかじゃんぐるのみなさんから感想をお聞きし、子どもたちの様子、気付いたことを全体で確認し合いました。
その後は、場所を移して受講生と事務局による、より細かで率直な振り返り。
あまりにも楽しい時間であったために、事前に決めていた記録を取る、全体を見守るなどの役割を忘れてしまったという話も。マネジメントする側として楽しみながらも冷静さを保ち、客観的に判断する難しさも感じたようです。あれこれと反省点を挙げながらも、達成感やほっとした気持ちで、最後まで笑顔に包まれた一日でした。
この後、3月には報告会が待っています。「今日撮った写真はどうする?」「アンケートはどうする?」積極的に次に向けての準備を始める受講生。実施を終えてより絆が深まったアフリカブループが、どのような報告をするのか楽しみです。
次週はもうひとつのグループの企画実施。違った個性に育ったもうひとつのグループはどんな当日を迎えるのでしょうか。
障がいの有無の垣根を越えたコミュニケーションを楽しむことを目的として、音楽、ダンス、美術を融合したアートイベントの実施を目指してきた「アフリカグループ」が、ついに企画実施当日を迎えました。
2月2日土曜日、障がいのある子どもたちを対象にしたアフリカンお面づくりワークショップを実施しました。会場は宗像市にある「障害児通所支援事業所 げんきっこくらぶ ほっぷ」。「子どもたちが人と接することに慣れる機会になれば」と受け入れてくれました。講師は保育園や小学校、福祉作業所、老人ホームなどで西アフリカの音楽が体験できるワークショップやイベントを行っている、あふりかじゃんぐる。子どもたちの元へ心躍るアフリカ音楽、創作やダンスで交流するあたたかい時間を届けにやって来てくれました。
まずは施設のスタッフ、あふりかじゃんぐる、受講生、見届けるためにやってきたアートマネジメント講座の事務局が揃ってのミーティングからスタートしました。
企画者であり、当日の進行を担当するリーダーの大塚さんによるそれぞれの紹介や流れの確認の後、今回の企画についてのやり取りを担当してくださった施設スタッフの早川さんから、この日に参加する子どもたちのお話を詳しく聞かせてもらいました。
お話からは、普段から子どもたちを丁寧によく見ている様子、子どもたちを大切にしている気持ちが伝わりました。この日初めて会う子どもたちと関わる受講生にとっては、とてもありがたい情報でした。
ミーティング後は、異文化を楽しむ時間に誘う仕掛け、子どもたちの創作のきっかけをつくる会場づくり。
あふりかじゃんぐるのみなさんは会場をアフリカの布で飾り、受講生はみんなでたくさん集めたお面づくりの材料を並べ、作業するテーブルを準備し、施設のスタッフのみなさんは子どもたちに、これからすることを話してくれました。
準備をしていると、待ちきれずに太鼓に集まる子どもたちもいました。
壁の高い位置にすでに飾られていたお面は、あふりかじゃんぐるの寺﨑さんに、施設スタッフと受講生を対象にお面づくりワークショップのデモンストレーションをしてもらったときのもの。子どもたちにこの日が来ることを伝えるために、施設スタッフが飾っていてくれました。ひとつひとつに子どもたち、そして受講生へのあたたかい配慮を感じました。
いよいよ衣装に着替えたあふりかじゃんぐるのみなさんが太鼓を叩き、踊りながら入ってくると、会場はあっと言う間にわくわく楽しい空気に包まれました。リズムに合わせて体を揺らす子、早速踊りだす子、驚いている子。いろいろな子どもたちの姿が見られました。
アフリカの音楽を感じ取った後は、お面づくりが始まりました。子どもたちといっしょに創作を行うのは施設のスタッフのみなさん。受講生の役割は創作のサポートと全体の状況把握や、報告のための撮影や記録。子どもたちと徐々に距離を縮め、いっしょに夢中になって創作する受講生、創作に入れない子に寄り添う受講生の姿もありました。
個性が現れたカラフルで楽しいお面ができた子どもたちは、とても得意そうに気に入った様子を見せていました。
お昼休憩をはさんで、お面をつけて太鼓を叩いてダンスを楽しむ発表タイム。子どもたちのご家族や、施設の近隣の人たちも見にきてくれました。
「この太鼓の革はなんの動物の革?」クイズから始まって、興味が深まってきたところで、演奏、ダンスとどんどん盛り上がってきました。子どもたちの表情、身体表現が見る見るうちに豊かになっていき、呼応するように会場が笑顔でいっぱいになりました。「みんな、入って入って!」あふりかじゃんぐるのダンサーの呼び掛けに、みんなが集まり最後は輪になって踊りました。
この日をずっと楽しみにしてきて、最初から最後まで盛り上げてくれていた男の子が代表してあふりかじゃんぐるのみなさんに一生懸命お礼の言葉を伝えました。ずっと目を見つめて、お礼の言葉を大切に受け取るあふりかじゃんぐるのみなさんの様子は、受講生たちが目的通りに創作と音楽を通した心の交流の場をつくったことを象徴する場面でした。
バタバタと片付けをした後は振り返り。準備段階からこの日の場をいっしょに作り上げてくれた施設スタッフの早川さんと、あふりかじゃんぐるのみなさんから感想をお聞きし、子どもたちの様子、気付いたことを全体で確認し合いました。
その後は、場所を移して受講生と事務局による、より細かで率直な振り返り。
あまりにも楽しい時間であったために、事前に決めていた記録を取る、全体を見守るなどの役割を忘れてしまったという話も。マネジメントする側として楽しみながらも冷静さを保ち、客観的に判断する難しさも感じたようです。あれこれと反省点を挙げながらも、達成感やほっとした気持ちで、最後まで笑顔に包まれた一日でした。
この後、3月には報告会が待っています。「今日撮った写真はどうする?」「アンケートはどうする?」積極的に次に向けての準備を始める受講生。実施を終えてより絆が深まったアフリカブループが、どのような報告をするのか楽しみです。
次週はもうひとつのグループの企画実施。違った個性に育ったもうひとつのグループはどんな当日を迎えるのでしょうか。