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6月8日 第1回 実践演習「オリエンテーション」

2019年06月28日活動報告

6月8日 第1回 実践演習「オリエンテーション」
 
2019年6月から2020年2月まで開催される「福岡女子大学アートマネジメント講座」の第1回目が開催されました。障がいの有無にかかわらず誰でも文化芸術を発信し、享受できる、多様性を認めあう社会の実現を目指す人材育成講座です。
 
1日目の午前中にはオリエンテーションを実施し、今までの活動や今後の講座内容、協力施設やメンターを紹介。12名の受講生や企画運営する事務局、協力施設の方々が参加し、本講座についての理解を深めました。
 
まずは、本事業の代表者?森田健教授が登壇。本講座の柱は、企画運営するうえで欠かせない「基礎講座」と先行事例を学ぶ「事例研究」、企画し実践するプロセスを学ぶ「実践演習」の3本であることを説明しました。協力施設からのサポーターも多く、講座を介して一緒に学んでいけることを楽しみしていると挨拶をし、その場を締めました。
 
次は、講座についての説明です。2016年度に第1期として開催された本事業。今まで、受講生によって企画運営されたプログラムは多岐に渡ります。2017年は子どもたちに向けたワークショップを実施し、絵画をもとに子どもたちが演劇をつくりました。2018年にはアフリカンお面づくりのワークショップや、視覚や聴覚に障がいのある方々でも楽しめる寄席を開催。これまでの企画を聞いた受講生は、今後自分たちで考え取り組んでいく実践演習に向けて、期待がさらに高まりました。


 
その後、5月18日に開催されたキックオフイベントの報告と、今期の講座についての概要やスケジュールの紹介をしました。「基礎講座」「事例研究」「実践演習」の3つからなる本講座は、各専門分野で活躍する専門家から企画のために必要な知識を得て、アート現場での先行事例を学んだ後、各グループで企画をつくり上げていきます。企画の完成に向けてアーティストや大学教授、映画監督、また地域の福祉施設などいろんな人からの協力が欠かせません。
 
休憩を挟んだ後、登壇したのがサポーターや協力施設のスタッフのみなさんです。サポーターとして最初にご挨拶してくださったのは、2018年度の受講者である大塚麻理子さん。前年度の「アフリカンお面づくりワークショップ2019」を企画したチームのリーダーです。メンバーに支えられながらワークショップを実施した経験から、本講座で得たことを今年度の講座にも還元していきたいとお話しいただきました。


 
続いて本学が主催する「社会人学び直しプログラム」の受講生だった三原明子さんが語りかけます。「学びとは、他者と出会い、価値観や考えの違いを受け入れることで新しい発見のある楽しいものです」。受講者との出会いに感謝し、本講座が学び合う価値のあるものになるよう支えたいとの思いを語っていただきました。
 
次に、協力施設である社会福祉法人さつき会と喫茶ポエム福祉作業所の2者が登場。昨年度もお面づくりに協力してくださったさつき会理事長の上田大地さんは、昨年の開催で施設の障がい者のみなさんが楽しそうに参加していたことが印象的だったと話し、今年度も協力できることへの感謝を述べました。


 
喫茶ポエム福祉作業所の橋口千寿子さんからのお話は、自らが視覚に障がいを持つことになるまでの経緯でした。周囲の人々の優しさがあったからこそ、自らを障がい者として受け入れることができたそうです。
「障がい者として『できない』ことがたくさんある。それをどこまで『できる』に近づけられるか。視覚障がい者の声も聞いて一緒に解決策を考えていきたいんです」。
この言葉は受講生の心に深く響き、誰もが楽しめるアートについてより深く考えるきっかけになりました。
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